「うちなーやまとぐち」は独特な言葉が印象的でクセになる

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沖縄
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沖縄で使われる言葉には、「うちなーぐち」、「うちなーやまとぐち」、「やまとぐち」の3つの種類があります。

沖縄の方言は、奈良時代に本土と言葉が分かれてから小さい島ごとに発展してきました。独自に発展を遂げたため、地域ごとに多少の違いがあります。

うちなーぐち(沖縄口)

「うちなーやまとぐち」を理解するには、「うちなーぐち」を知らなければなりません。

「うちなーぐち」は、沖縄中南部を中心に広く使用されている沖縄特有の言語です。

奈良時代には、本土と同じ言葉を使っていたので「うちなーぐち」は変化の法則があります。

標準語の母音うちなーぐちの母音
あ(a)あ(a)
い(i)い(i)
う(u)う(u)
え(e)い(i)
お(o)う(u)
き(ki)ち(chi)

「うちなーぐち」の母音は「あ」「い」「う」の3種類しかありません。またwは発音しません。

沖縄(okinawa)で見てみると、

o は u
ki は chi
na はそのまま
wa → a

wは発音せずに母音がアなので母音が続き「あー」と伸ばすため、「うちなー」になります。

「おきなわ」のことを「うちなー」と呼ぶのは、このような法則によるものです。

他にも、母音が連続すると以下の表のように変化するという法則もあります。

標準語うちなーぐち
あい(ai)えー(e:)
あえ(ae)えー(e:)
あう(au)おー(o:)
あお(ao)おー(o:)
おえ(oe)いー(i:)、えー(e:)

例えば「前(mae)」は「めー(me:)」となります。

これらの法則を覚えておけば、「うちなーぐち」も理解しやすくなります。

「うちなーぐち」は「琉球語」といわれ、近年では、ひとつの言語であるとされています。

おじぃ、おばぁたちが話す昔ながらのもので、聞き取ることはなかなか難しい言葉です。

「うちなーぐち」は、独特な言葉とイントネーションが特徴的な沖縄の言葉で、おおらかで温かみのある不思議な魅力があります。

しかし、海人同士が「うちなーぐち」で怒って話をしているのを聞くと、おおらかで温かいイメージとは違い、少し怖いイメージです。

ウチナーヤマトグチ(沖縄大和口)

「うちなーやまとぐち」は、「うちなーぐち」と「やまとぐち」が合わさった言葉で、沖縄弁と考えれば良いでしょう。

標準語とイントネーションは違いますが、標準語に近い分、他県の方言と比べると感覚的に理解しやすく親しみやすいという特徴があります。 

第二次世界大戦後のメディアの普及や学校教育のなかでの標準語普及とともに、琉球語がわからない人が増えたため、日本語と琉球語が合体してできた新しい沖縄の方言です。

やはり、「うちなーやまとぐち」も「うちなーぐち」と同じように、おおらかで、あたたかみのある不思議な魅力があります。

しかし海人の船長と話をしていても、所々に「うちなーやまとぐち」を使うだけで、会話のほとんどは標準語です。「うちなーやまとぐち」だけの会話は、地元の人同士でしか使われないのだと思います。

ただ、ほとんどが標準語であってもイントネーションの違いと、「~するさぁ」などの語尾は特徴的です。話をしているうちに、自分も沖縄のイントネーションで話しているという、不思議な伝染力が沖縄弁にはあります。

「うちなーやまとぐち」について、りゅうちぇるが解説している動画が面白いです。

ヤマトグチ(大和)

ヤマトグチは、日本の標準語です。

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