神世一代とされる母龍神の天久臣乙女王御神(あめくしんおとめおうおんかみ)の御嶽は、父龍のすぐ近く、那覇市天久のガマ樋川(ヒージャー)嶽にあります。天久臣乙女王御神は、天龍大御神と対を成す母御神で、天龍大御神と共に琉球八社の沖宮と天久宮に御祭神として祀られています。
崎樋川の拝所
集落の間の小道を20mほど上がると突き当りに崎樋川の拝所が現れます。
大きな拝所の右側にあるガジュマルの根元には祠が祀られています。左側にも小さな拝所があります。
大きな拝所を左側に登って行きます。拝所の後ろの石灰岩上あたりに天久臣乙女王神の御嶽があるようです。
天久臣乙女王神の御嶽(ガマ樋川嶽)
細い道を5メートルほど登ると右側に緑地が現れます。その奥に天久臣乙女王神の石碑があります。
天久臣乙女王神の碑わきには、混比羅大明神と龍神うみ賜ひ母神の文字が刻まれ、他の石碑と違い母龍らしい石碑の形をしています。
天龍大御神の御嶽のとても力強い感じと反対に、天久臣乙女王神の御嶽はとても優しい感じがします。
この2龍神の間に生まれた3龍神が、天風龍大神(子の神・表筒王)、天火龍大神(丑の神・中筒王)、天水龍大神(寅の神・底筒王)であるとされています。
沖宮の龍神祭の時には、天久の周辺にある父母と子供達の御嶽を朝から回り祈りを捧げるそうです。
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