琉球開闢七御嶽

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斎場御嶽
斎場御嶽

琉球開闢七御嶽

琉球の神話では、日の大神(天にある最高神、日神、天帝)が開闢の神アマミキヨ(アマミク)に命じて島作りをさせたと言われます。

アマミキヨはこの命を受け、沖縄本島を作り、そこに9つの聖地と7つの森を作ったとされています。

・安須森御嶽(あすむぃうたき):国頭村辺土
・クボウ御嶽:今帰仁村今帰仁グスク内
・斎場御嶽(せーふぁうたき):南城市知念
・薮薩御嶽(やぶさつうたき):南城市玉城
・雨つづ天つぎ御嶽(あまつづてんつぎうたき):南城市玉城、玉城グスク内
・クボー御嶽(くぼーうたき):南城市知念(久高島)
・首里真玉森御嶽(しゅいまだむいうたき):首里城内

現在では、アマミキヨによって作られた聖地のうち7つが、琉球開闢七御嶽として語り継がれ、琉球の信仰においてもっとも神聖な御嶽として位置づけられています。

七御嶽のうち、王国の祭政一致体制において最重視された御嶽は、斎場御嶽です。聞得大君の就任式などは、斎場御嶽で行なわれました。斎場御嶽は、久高島に遥拝(お通し)する場所といわれます。

また国王就任に際しては、君手摩(きみてずり)が安須森御嶽に現れ、5つの御嶽を順に巡り、最後に首里真玉森御嶽に現れるといわれています。

安須森御嶽

安須森御嶽は琉球開闢七御嶽の一つであり、沖縄最高の聖地です。
ここは山の頂上に位置しており登山道も獣道のようなものなので簡単には行けません。

クボウ御嶽

琉球開闢七御嶽のうち、アマミキヨが2番目に作ったとされる御嶽で、山全体が御嶽になります。

クボウ御嶽は、今帰仁グスク内に位置し、琉球王国時代からの歴史と伝統を持つ神聖な場所です。琉球の精神文化や信仰が息づき、地元の人々にとっては厳粛な場所として尊ばれています。

クボウ御嶽は、琉球王国時代からの歴史を誇り、琉球の文化や信仰の中心地として重要な役割を果たしてきました。その歴史的な価値は今もなお受け継がれており、多くの参拝者や観光客が訪れます。

アクセス

クボウ御嶽へのアクセスは、那覇市内から車やバスで約1時間半ほどです。沖縄本島の北部に位置していますが、観光客にとっても訪れやすい場所です。

斎場御嶽

琉球の始祖「アマミキヨ」が造ったとされ、国始めの七御嶽の一つといわれる沖縄最高の聖地です。
琉球の最高神女であった聞得大君(きこえおおきみ)の就任の儀式はこの斎場御嶽で執り行われました。2000年12月、首里城跡などとともに「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

斎場御嶽は、琉球王国時代から続く歴史と伝統を持つ聖地です。琉球の精神文化や信仰が息づき、地元の人々にとっては厳粛な場所として尊ばれています。この神聖な御嶽は、琉球神道の神宮として重要な役割を果たしています。

斎場御嶽は、琉球王国の時代から続く歴史と伝統を感じさせる場所です。琉球の文化や信仰の中心地として、多くの参拝者や信者が訪れます。

自然豊かな環境

斎場御嶽は自然に囲まれた場所に位置しており、美しい景色や静かな森林が訪れる人々を癒やします。周辺には自然の中で散策することもできます。

アクセス

斎場御嶽へのアクセスは、那覇市内から車やバスで約1時間ほどです。沖縄本島の南部に位置していますが、観光客にとっても訪れやすい場所です。

薮薩御嶽

薮薩御嶽は、沖縄の伝統宗教である琉球神道において重要な役割を果たす場所の一つです。その由緒ある御嶽は、琉球王国時代から信仰の対象とされ、今もなお地元の人々にとって厳粛な場所として尊ばれています。

歴史と伝統: 薮薩御嶽は、琉球王国の時代から続く伝統と歴史を感じさせる場所です。琉球の精神文化や信仰が息づいており、琉球神道の重要な拠点の一つとして尊ばれています。

薮薩御嶽は神聖な雰囲気に包まれており、参拝者が訪れると心が洗われるような感覚に包まれます。静かな森の中にあり、自然と歴史の融合が美しい景観を作り出しています。

アクセス

薮薩御嶽へのアクセスは、那覇市内から車やバスで約30分ほどです。沖縄本島の中心部からも比較的アクセスしやすく、観光客にとっても訪れやすい場所です。

雨つづ天つぎ御嶽

雨つづ天つぎ御嶽は、琉球の神道信仰において重要な役割を果たす聖地であり、玉城グスク内に位置しています。この御嶽は、琉球王国時代からの歴史を有し、琉球の王や貴族が祈りを捧げた場所として尊ばれています。

雨つづ天つぎ御嶽は、琉球王国時代の王族や貴族によって篤く崇敬された場所です。御嶽は、琉球神道の儀式や祭典に使用され、天候や豊穣を祈るための場として利用されてきました。

アクセス

雨つづ天つぎ御嶽へのアクセスは、那覇市内から車やバスを利用して約1時間半程度です。南城市玉城に位置し、玉城グスク内にあるため、グスク内を散策しながら訪れることができます。

クボー御嶽

クボー御嶽は、沖縄県にある久高島(くだかしま)の中心に位置する重要な宗教的な聖地です。久高島は、沖縄本島の北西に位置し、美しい海岸線と豊かな自然が特徴です。クボー御嶽は、島の中心部に位置し、島の歴史や文化、そして信仰の象徴として島民に愛されています。

クボー御嶽は、古代から島民によって大切にされてきた聖地です。琉球王国時代からの歴史があり、琉球の神道信仰や伝統的な信仰の中心地として重要な役割を果たしてきました。御嶽は、神聖な場所として島民に崇拝され、島の平和と繁栄を祈る場として利用されてきました。

建築と景観

クボー御嶽の建物は、伝統的な琉球の建築様式を示しています。美しい赤い屋根と白い壁が特徴であり、御嶽周辺の景観と調和しています。御嶽の周囲には、静かな庭園や自然が広がり、訪れる人々に平穏な雰囲気をもたらします。

アクセス

久高島へのアクセスは、那覇市内から飛行機やフェリーを利用して向かうことができます。島内の移動にはレンタカーやタクシーを利用することが一般的です。

首里真玉森御嶽

首里真玉森御嶽は、琉球王国時代の首里城内にある御嶽であり、琉球の王家や貴族が祭祀や儀式を行った場所として知られています。この御嶽は、琉球王国の文化と精神を象徴する重要な遺産であり、琉球の歴史の中心地として重要な役割を果たしています。

建築と景観

御嶽の建物は、伝統的な琉球の建築様式を示しており、美しい赤い屋根と白い壁が特徴です。境内には神聖な祭壇や石碑が配置され、神秘的で静かな雰囲気を醸し出しています。周囲には豊かな自然が広がり、訪れる人々に心静かなひとときを提供します。

信仰と儀式

首里真玉森御嶽は、現在もなお琉球神道の信仰の中心地として重要な存在です。定期的に祭祀や儀式が行われ、地元の信者や観光客が訪れて祈りを捧げることができます。特に重要な行事や祭りの際には、多くの人々が集まり、御嶽が神聖な雰囲気で包まれます。

文化の継承と教育

御嶽では、琉球の伝統文化や歴史に関する展示やイベントが開催されることもあります。訪れる人々に琉球の文化や歴史を学ぶ機会を提供し、文化の継承と教育に貢献しています。また、ガイド付きツアーやワークショップなども行われており、深い理解を深めることができます。

アクセス

首里真玉森御嶽へのアクセスは、那覇市内から車やバスを利用して約20分程度です。首里城跡地内に位置しており、観光客にとっても訪れやすい場所です。

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