沖縄七御嶽のひとつである観光スポットの久高島。
沖縄本島の南部から5kmほどのところに位置する、周囲約8キロほどの小さな島が「久高島(くだかじま)」です。
久高島は神の島と言われ、アマミキヨという神が舞い降りて国をつくったと言われています。琉球王国時代は最高の聖域とされ、国王は必ず参詣していました。
斎場御嶽(せーふぁうたき)の拝所から見える島が久高島で、斎場御嶽は久高島にお通し(遥拝)をする場所です。
久高島は呼ばれた人だけが訪れることができる
沖縄本島(安座真)~久高島を高速船とフェリーで1日6往復便運航しています。
波が高くフェリーが欠航することもあり、久高島は呼ばれた人だけが訪れることができるという噂があります。
島全体が聖域で、島の石や貝殻などは決して持ち帰ってはいけません。持ち帰ったら体調が悪くなり、お返ししたら治ったという噂もあります。
島を観光する時は、お土産の販売がある小さな船の待合所で飲み物を買っておきましょう。ここで買っておかないと他では売っていません。
レンタサイクルを借りてゆっくりと観光するか、ガイドさんにお願いすれば車で島を案内してもらえます。
久高島のヒンプン
屋敷の正面入口に、目隠しとして設置される壁のことをヒンプンといいます。中国語の屏風が語源になっているそうです。
沖縄の古民家は玄関がないため、ヒンプンがないと道から家の中まで丸見えになります。また沖縄では、魔物は曲がるのが下手と考えられていたため、魔物の侵入を防ぐと信じられてきました。
普段はヒンプンの左側から出入りしますが、婚礼や儀式などの特別な時は右側を利用します。
久高島のヒンプンは素晴らしく、石が隙間なく積まれています。今はこんなことができる職人さんはいないそうです。
琉球王朝時代、家の周りの石垣を造るだけで1億以上かかったらしく、それだけ貿易で莫大な収入を得ていたとのことです。
島のいたるところにある拝所
久高島は琉球神話の聖地の島々の至る所に拝み所があり、自然がいっぱいの島でした。
土地は、ほとんどが共有地で分配・管理が行われているのはびっくりしました。
久高島のフボー(クボー)御嶽
マミキヨが作ったとされる7つの聖域のうちの1つがフボー御嶽です。フボー御嶽はクボー御嶽とも呼ばれます。クボーとは沖縄の至る所に自生しているクバの木(ビロウ)のことだそうです。
芸術家の岡本太郎は、男子禁制のクボー御嶽の中へ勝手に入って行き、何も無い自然だけの姿に感動して「芸術は爆発だ」と言ったとか。これはガイドさんが話していましたが本当でしょうか。
フボー御嶽の入り口です。この先にフボー御嶽がありますが、普通の人は入れるのは入り口までです。
久高島の島の端
フボー御嶽から一本道で島の端まで行けます。
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