斎場御嶽は、沖縄 南城市にある観光スポットです。琉球時代の沖縄にある御嶽の中でも最高位の御嶽です。2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして世界遺産に登録され、多くの観光客が訪れます。
男子禁制の場所でしたが現在は男も聖地に入ることができます。観光客が多くなったことや観光客のマナー問題により男子禁制に戻すという話が出ていました。
以前は御嶽の入り口の駐車場まで車で上がることができましたが、現在は南城市地域物産館でチケットを購入して、南城市地域物産館の駐車場に車を置いて斎場御嶽まで歩くという運用になっています。南城市地域物産館から徒歩7分ですが、坂の上り下りは真夏の炎天下には辛いでしょう。
人が多すぎてざわざわしているので、最近はあまりパワーを感じられなくなりました。
斎場御嶽(せいふぁうたき)
斎場御嶽の全体図
泉(カー)の横を上がってゆきます。
ウローカー
斎場御嶽の最初の拝所ですが、参道が崩落して危険なため立ち入り禁止になっています。本来は斎場御嶽に入る前にここの水を浴びて清める場所とされていました。
御門口(うじょーぐち)
斎場御嶽では庶民は入口の御門口(うじょーぐち)を越えて進入することは許されず、国王であっても、御門口より先に入るには袂の合わせを女装に改める必要があったといいます。
入口の右側には6つの香炉が置かれています。それは、斎場御嶽の神域(イビ)の分身を表しています。かつてはここから先は神事をする人しか入ることができなかったので、それ以外の人はここで6つの香炉に向かって祈りを捧げていました。
大庫理(ウフグーイ)
門から上がって歩いていくと左手に見えてくる最初の拝所です。大広間や一番座という意味をもちます。
大庫理(ウフグーイ)・寄満(ユインチ)・三庫理(サングーイ)はいずれも首里城内にある建物や部屋と同じ名前を持っていることから、両者の深い関わりを示すものと言われています。
艦砲穴
1945年の沖縄戦の艦砲射撃でできた穴で’’鉄の暴風’’の痕跡です。
このような砲弾跡は沖縄県には数多くありましたが、時代の経過により埋められていきました。
深さは最初は3メートル程あったそうですが、今は落ち葉や流れてきた土砂の沈殿によって現在では深さ60センチくらいまでに浅くなり水が溜まっています。
寄満(ユインチ)
ユインチとは王府の言葉で「台所」を意味します。当時貿易で栄えた琉球王国に寄せられ、満ちた交易品の数々が集まった場所とされています。
アマダルユアシカヌビー、シキヨダユルアマガヌビーの壺
シキヨダユルアマガヌビーは聞得大君の水撫で(ウビナディー)、アマダユルアシカヌビーは、首里城の王子(中城御殿)の水撫で(ウビナディー)に使われました。
三庫理(サングーイ)
6番目の拝所です。二つの大きな岩が絶妙なバランスで支え合っています。手前に向かって強い風が吹き抜ける神聖なポイントです。
この岩の隙間を抜けると、左手に久高島が望める拝所となります。
久高島拝所から見る久高島
木々の間から神の島 久高島を見ることができます。
コメント