沖縄戦で誰一人命を落とさなかった奇跡の「ぬちしぬじガマ」

うるま市石川にある、Cave Okinawaの鍾乳洞は、自然に出来た最大級の鍾乳洞で、観光客に人気のパワースポットです。

地元の人たちからは、「ぬちしぬじガマ」とも呼ばれています。

Cave Okinawaは、石川インターのすぐ近くで、恩納村前兼久からは10分で行けます。2018年2月より照明設備、通路設備がリニューアルされており、歩きやすく、ライトアップも綺麗です。

所要時間も30分ほどなので、ぜひ立ち寄ってみてください。

ぬちしぬじガマの由来

沖縄にはガマと呼ばれる自然の洞窟が沢山あります。沖縄戦ではガマに住民が避難しましたが、多くのガマでは命を落とされています。しかし「ぬちしぬじガマ」は、沖縄戦で1人も命を落とすことがなかった奇跡のガマなのです。

「ぬちしぬじガマ」は沖縄県の方言で「命をしのいだ洞窟」という意味で、琉球時代と沖縄戦において、2度も命が救われた歴史があります。

世界遺産に指定されている今帰仁城の王子がの内乱により、ぬちしぬじガマへ逃げ込み、命をしのぎ、後に伊波城を築いたという伝承があります。

激しい沖縄戦の中で300人の住民が3か月間、「ぬちしぬじガマ」へ避難しましたが、戦闘による犠牲者は無く、1人も命を落とすことなく助かりました。また避難中に男女の子が生まれたことから、とても縁起の良いパワースポットとして知られています。

入場料は大人500円、子供300円で駐車場の所で支払います。駐車場ではアメリカのラジオが流れ、アイスクリームやジュースを売っています。奥の方にはヤギが3頭いましたが近寄ってもぜんぜん逃げません。

駐車場に車を停めて入場料を払い、200ｍほど歩きます。

鍾乳洞内は一方通行なのですが、暑い日には出口まで行って鍾乳洞の中を戻ってきても良いそうです。一人しか通れない狭い所が所々にあるので、譲り合いながら帰ってきました。

２度も命をしのいでくれた「ぬちしぬじガマ」では、数々の鍾乳石、「キラキラ岩」や「黄金岩」などに触れることが出来ます。

フラッシュでキラキラ岩が微妙に光っていますが、実際はもっと綺麗でした。

どこの鍾乳洞に行ってもネーミングされる黄金岩です。

Cave Okinawaの鍾乳洞の良い所は、鍾乳石との距離がとても近くて触れても良いことです。

沖縄でも珍しい赤色鍾乳石は、赤土が雨風によって流れている為に起こる神秘現象です。

洞窟中央部のシンボルとなる非常に縁起の良い「紅白の鍾乳石」がある空間は、戦時中に男女の子どもが生まれた場所です。

洞窟内では七色にライトアップされている空間もあり、とても神秘的で幻想的な鍾乳洞の空間を楽しめます。鍾乳洞内は、夏の暑い時期でもジメジメせず、涼しくて快適です。

そして出口では恋愛運をアップさせてくれるという「ハートロック」が見られます。