沖縄恩納村ダイビングで使うタンクには2種類の材質がある

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ダイビング器材で一番最初に思い浮かぶのはタンクでしょう。日本ではタンクという呼び名が普通ですが、海外ではスクーバタンク、シリンダー、ボトルと言う事もあります。

スクーバダイビングのタンクには、スチール製とアルミ製があります。

スチール製のタンクは、そのほとんどが国内で製造されたもので、アルミ製タンクはほとんどが海外から輸入されたものです。

現在日本国内では、地域的な違いはありますが普及しているタンクのうち、ほとんどがスチールタンクです。ダイビングスポットでダイバーに供給されるタンクは、10リットルのタンクが多いようです。

日本では、ダイバーが個人でタンクを所有するという事はあまりなく、ダイビングショップでダイビングをする際には、ファンダイビングの料金の中に含まれています。

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タンクの圧力

ダイビングで使うタンクは200気圧前後から始まりますが、実はタンクにはもっとたくさん空気が入ります。

Cカード講習以降、タンクの刻印を見ることは無いかもしれませんが、色々と数字が刻印されている中に、「FP」と「TP」というのがあります。

FPとは

フルプレッシャーの略で、最高充填圧力です。FPの横に19.6とか21.6という数字があり、これは普段はこの圧力まで空気を詰めていいですよという刻印です。数字の単位はMPaで、19.6MPaは約193気圧、21.6MPaは約213気圧になるので、大体普段の開始圧力です。

TPとは

テストプレッシャーの略で耐圧試験圧力。試験ではこの圧力まで耐えることが出来たという強度を示す刻印です。TPの横に32.7とか35.9という数字があり、単位は同じくMPaなので、大体300~350気圧くらいの圧力まで空気を入れられるという事です。

実際にFPの数値を大きく超えるくらいに空気を詰めることはありませんが、万が一の充填トラブルで空気が入り過ぎても大丈夫です。

タンクの容量

10リットル、8リットルというようにタンクの大きさを表します。これはあくまで容量(容積)であって、タンクに水を入れた時に入るリットル数です。実際の空気は圧縮することが出来るので、圧力をかけた分だけたくさんの空気がタンクに入っていきます。200気圧まで圧力を上げれば、10リットルのタンクならば2000リットルの空気を詰めることが出来ます(10リットル×200気圧=2000リットル)。成人男性の肺活量は4リットルくらいなので、陸上なら単純に500回くらい全力の呼吸が出来ることになります。

残圧を見て200とか150という数字をそのまま空気の量と解釈している人がいますが、残念ながら間違いということですね。タンクの大きさは違っても、みんな圧力は200気圧からスタートすることからも分かります。8リットルのタンクだと(8リットル×200気圧=1600リットル)、開始時点では1600リットルの空気量という事になります。

日本では8リットルや10リットルが一般的です。自分のエアー消費量と相談して、タンクの容量を選びましょう。ちなみに海外では、外人ダイバーの体格に合わせて14リットルのタンクもあります。

タンクの内容

ダイビングに使うタンクの中に入っているのは普段呼吸している普通の空気(窒素、酸素、二酸化炭素、その他のミックス)です。たまに純酸素が入っていると勘違いをしている人もいますが、水中で100%酸素のタンクで呼吸をすると、酸素中毒を引き起こす危険があるので普通は使いません。ただし、減圧症予防のために窒素の排出を早める目的で、水深5m以浅で純酸素を吸うことはあります。また、同じく減圧症予防や、無減圧潜水時間を伸ばす目的で、酸素の割合を増やしたタンク(ナイトロックス)が使われることも増えてきました。

タンクの材質

タンクの材質にはスチールとアルミニウムがあります。使用するタンクの材質によってウェイト量を変える必要があります。

スチールとアルミのタンクにはそれぞれ次のような特徴があります。

スチール

硬いため外部からのダメージに強い。
空気が入っていない状態でもマイナス浮力。
腐食による錆が発生しやすい。

アルミ

スチールよりは軟らかくダメージに弱い。
弱い材質のため壁が厚く、同じ容量のスチールタンクよりも大きく重くなるが、水中では軽い。
高温に弱く変形しやすい。
スチールよりも腐食による劣化が起きにくい。

二つの材質を比較すると、スチールタンクの方が良いことばかりに思えますが、腐食に弱いことがかなりの弱点となり、市場はアルミとで二分されています。むしろ最近は、アルミタンクが年一回の内部検査を義務付けられていることで、腐食に弱いにもかかわらず検査が五年おきのスチールタンクよりも、安全で清潔であると言われます。

タンクの浮力について

アルミタンクは空気が減ってくると浮き気味になるのに対し、スチールタンクは終始マイナス浮力なので、スチールの場合はアルミタンク使用時より2kg程度ウェイト量を減らすことが出来ます。

ただしタンクの中に詰められた空気にも重さがありますので、どちらの材質のタンクもダイビング後半に空気が減ってくると1.5~2kg弱ほど軽くなり、アルミは浮くようになり、スチールでもダイビング開始時よりは沈まなくなります。

このことはウェイト量の決定や中性浮力をとる際に、注意しなければならないポイントです。ピッタリの適正ウェイト量だと、ダイビング後半にはタンクの影響で浮き気味になるため、実際のウェイト量は適正よりも1,2kg重めにするのがベターです。ただし、浅場にいる時間がそれほど長くない場合には、深場で失われたスーツの浮力もすぐには戻らないので、吐き気味呼吸をすることで、適正ウェイトの状態でも中性浮力がとれます。

タンクの取扱い

タンクの管理は、ダイビング業者が行うので、ダイバーが意識することはありませんが、使用上注意すべきことがあります。

空気を使い切らない

まず安全上からエア切れを起こすようなダイビングをしないのは当然なのですが、タンク内の空気を最後まで使い切ってしまうのは、タンクの管理上も良くない事です。空気を使い切ってしまうと、タンクの内外で圧力差が無くなるため、雨やタンクに付くなどした水分がタンクの内側へ入ってしまいます。こうなると、タンク内では腐食による錆が進行してしまい、補修に面倒な手間とコストがかかります。万が一ゲストが空気を使い切ってしまったことを申告しなかった場合、タンクの点検や補修が行われずに、内部でどんどん錆が広がって、最悪、破裂などの大事故を引き起こす危険もあります。

原則として、空気を使い切らないこと。そして、万一使い切ってしまった際には、エア切れを隠そうなどと思わずショップスタッフに必ず申告しましょう。

高温に注意

タンクを高温にさらすのは管理上よくありません。特にアルミタンクは熱に弱い材質のため、直射日光に繰り返し当て続けると変形による劣化を起こします。

ガイドと一緒に潜る場合は大丈夫だと思いますが、バディ同士だけでのダイビングで使用する際は、車内や日向にタンクを置きっぱなしにしないよう注意しましょう。

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