那覇市の三重グスク(みいぐすく)の近くには沖宮・臨海寺があった

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沖縄県那覇市にある三重グスク。三重グスクは海岸沿いの断崖の上にある史跡で、石段を上った先に鳥居があります。鳥居を抜けて奥に歩いていくと三重グスクの拝所が見えてきます。拝所のある位置からは、那覇空港から飛び立つ飛行機や那覇港を出港した船が見られ、沖縄の海を一望できます。

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三重グスクとは、新城の意味を表していて、13世紀から16世紀に朝鮮半島や中国大陸沿岸で活動していた海賊・倭寇から防衛するための 台場(砲台) として築かれました。当時の琉球王朝時代の那覇港は異国貿易の中心地として栄え、那覇港の沖合500mに築城されたのが三重グスクです。南側の屋良座森グスクを南砲台と呼ぶのに対して、北砲台と呼ばれたそうです。

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拝所には、恵比寿大明神、金毘羅大明神、大国大明神が祀られています。

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現在では社がある先端部だけを残していて、その他は埋め立てられています。またグスクの中心部には拝所(御嶽)があり、わずかに基礎部分の石積みを確認することができます。

三重グスクは、現在でも那覇港の守りとして多くの人々が祈りを捧げる場所となっています。

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三重グスクは、葛飾北斎が「琉球八景」として浮世絵に描いています。葛飾北斎が実際に琉球を訪れた訳ではなく、琉球の見聞録「琉球国志略」の絵図を元に描いたと言われています。

昔この地は、浮島と呼ばれ四方が海に囲まれた島でした。
最西端に三重グスクがあり、四つの長堤防によって浮島(那覇)と繋がっていました。
その途中に中城(ナカグスク)、さらに那覇側には沖宮と臨海寺がありました。

沖縄戦にて沖宮・臨海寺は焼失しました。戦後、臨海寺は現在地に移転再建され、沖宮は通堂町に仮移転後、昭和50年に現在地に移転しました。

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三重城へ登る階段の左手下に「水神」の拝所があります。

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鳥居に向かって右手に、海岸へ降りる階段がります。階段を降りると右側はすぐ海になっており、海を背に振り向くと「五臓神」が祀られています。

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