楽しく安全なダイビングライフのためのショップ選び
沖縄には沢山のダイビングショップがありますが、沖縄恩納村だけでもPADI正規登録店でないものも含めると、50以上のダイビングショップがあります。
各ダイビングショップは、安全対策への取り組み、サービス価格の設定、スタッフの人数、対応可能な人数、対応可能なサービス、インストラクターのスキル、ガイドの内容など、いろいろな個性があるので、自分がダイビングを楽しむ上で求めているものをよく考えて、相性の良いショップを探してゆくことになります。
ダイビングショップを選ぶ上でのポイントをいくつか見てゆきます。
ダイビングショップの安全対策基準が充分に満たされているか?
沖縄県では、水難事故を防ぐため、「沖縄県水難事故の防止及び遊泳者等の安全の確保等に関する条例」を定めています。沖縄県公安委員会が推奨しているのは、この条例に定められている安全対策基準をクリアすることです。安全対策基準が十分に満たされている事業者は、「マル優」として指定されており、ホームページの見やすい所に「安全対策優良店」であることが記載されています。
マル優(安全対策優良店)とは?
沖縄県公安委員会が、「水上安全条例」などに定める安全対策基準が十分に満たされていると認めた海水浴場、潜水業、 プレジャーボート提供業者及びマリーナ業などの事業者を「安全対策優良海域レジャー提供業者」いわゆる「マル優」事業者として指定する制度です。
PADIのショップ基準
沖縄県の安全対策基準である「マル優」とは別に、PADIでは、ショップの立地(都市型やリゾートなど)、ショップとしての経歴や設備内容、実施できるPADIの講習の種類などによってランクを分けています。また、5スターのショップは、ライセンス教育、地域活動への参加、環境保護活動の3分野において、高い安全性と高水準のサービスを提供できるショップになります。
ランク設定されるのは、PADIに認可された正規登録店であり、PADIのホームページで確認することができます。この他に、認可外のショップも存在します。
DIVE RESORT
ダイブリゾートは、ダイバーやスノーケラーに、ダイビング講習、ダイビングツアー、体験ダイビングを提供するショップで、器材レンタルも行なっています。
発行されるライセンスカードはショップ名入りのCカードです。
5STAR DIVE RESORT
5スター・ダイブリゾートは、PADIショップならではの高い安全性と高水準のサービスに加え、旅行中のダイバーに、宿泊を含む高水準のダイバートレーニングと、豊富な体験プログラム、さらに多様なダイビングサービスを一体化して提供できるショップを言います。
発行されるライセンスカードはショップ名入りのゴールドCカードで、高水準のトレーニングを受けた証になります。
5STAR INSTRUCTOR DEVELOPMENT DIVE RESORT
5スターIDダイブリゾートは、5スター・ダイブリゾートの規準をすべて満たしているだけでなく、PADIのコース・ディレクターがスタッフにいて、PADIインストラクター・レベルのトレーニングも提供するリゾートです。
発行されるライセンスカードはショップ名入りのゴールドCカードで、高水準のトレーニングを受けた証になります。
ダイビングサービス料の価格表示は明瞭か?
ダイビングショップがホームページなどで提示している価格は一律ではありません。それぞれのショップでサービス価格や含まれるオプションは異なります。事前に、ショップが提示している費用の中に含まれているもの含まれていないものなどを把握し、トータル料金を算出しておきましょう。
料金表を見てトータル金額がわかりにくいダイビングショップは注意が必要です。
- 器材代金は含まれているか?
- ウォータースキル練習を海の浅場で実施するのか?有料のプール施設を利用するのか?
- ビーチからの講習か?ボートでの講習か?
- 現地/リゾートで集合か?または海洋地までの移動費が含まれているか?
- コース終了後のライセンス申請料は含まれているか?
- 宿泊が含まれている場合は、宿泊日数、宿泊施設(ホテル、旅館、ペンション、民宿、クラブハウス等)のグレードは?
- 食事が含まれている場合は、食事回数、食事内容のグレードは?
- 平日、休日設定、繁忙期、閑散期のコース料金か?
ダイビング料金の支払い方法
スノーケル、体験ダイビング、ファンダイビング、ライセンス取得などのサービスを家族で利用すると費用も高額になってしまいます。やはり、クレジットカードが使えると助かりますが、利用できるショップは少ないと思います。
支払い方法は、ショップにより現金のみの扱いであったり、事前や事後の銀行振込みであったり、クレジットカードが利用できたりとさまざまです。事前によく確認しておきましょう。
ライセンスの取得期間が短かくないか
PADIオープンウオーターダイバーの場合、ライセンス取得するのに最低でも2.5日以上は必要です。PADIからも原則的に2日間での開催は認められていません。
学科、限定水域実習、海洋実習のカリキュラムを消化するには、2日間では不可能です。このようなショップは、ダイビングを教えることよりも、ショップの利益を優先しているといってもいいでしょう。
短期間であることや料金が安いことは魅力的に映りますが、安全に潜れるスキルを身につけるということを考えると敬遠したいショップです。
器材購入をすすめるショップ
ダイビングをするには、重器材(レギュレーター、BCD、タンク)と軽器材(ウェットスーツ、マスク、スノーケル、フィン)などが必要です。
自分の器材を購入することは良いことですが、ダイビングを始める前や始めたばかりの段階で、何十万もするフルセットの器材購入をすすめてくるショップがあります。
器材の違いや自分に合う器材が分からないうちはレンタル器材を使い、ダイビングに少し慣れてから自分にあった器材をゆっくり考えれば良いでしょう。
沖縄のようなリゾートダイビングショップでは、強引な器材販売はほとんどありませんが、ライセンス取得時にフルセットの器材を、クレジットで進めてくるようなショップは要注意です。
電話の問合せに丁寧に対応してくれる
電話で問い合わせをした時に丁寧にしっかり対応してくれるショップは、お店に行ってもしっかりと対応してくれる場合が多いと思います。講習内容や日程などを相談してみましょう。親身になってくれるショップは安心できると思います。
ショップの雰囲気を感じ取る
最近では、ダイビングショップのホームページが必ずあります。ホームページやSNSから、ショップの雰囲気を感じ取ることが大切です。とてもアットホームなショップ、体育会系のショップ、お客様として接してくれるショップなど、ダイビングショップにはいろいろなカラ―があります。自分との相性が良いショップを探すこともダイビングが続けられる大事なポイントです。
ショップツアーは開催元の旅行業登録を確認する
ホームページなどで、ショップツアーを募集していることがありますが、宿泊を伴う企画旅行を行うには、旅行業登録を行なっている業者でなければ募集できません。
旅行業登録をしていない業者である場合は、旅行業法違反となるため、万が一の際に補償されません。どこの旅行業業者の企画旅行であるかをしっかり確認しておきましょう。
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