毎年12月には、各メーカーから競泳水着の新作が発表され、1月、2月に販売が開始される。既に2020競泳水着の新着モデルが出そろい、スポーツ用品店による新作 競泳水着の試着会なども行われている。
選手たちにとっては、新しい競泳水着の購入を考える楽しい時期である。発売後まもなく売り切れるモデルやサイズがあるので再入荷を入念にチェックしよう。
競泳水着のトップモデル
競泳水着のトップモデルにはスプリンターモデルとマルチレーサーモデルがある。スプリンターモデルは締め付けが強く、下肢後面を作る筋肉をしっかりとサポートし、マルチレーサーモデルは締め付けが弱めで4泳法や長い距離でも足を動かしやすくなっている。
競泳水着のトップモデルは着用するには20分位かかってしまうほどの締め付けがあるのだが、メーカーによりサイズ感や締め付け感が違うため実際に履いてみないとわからない。最新モデルでは着用のし易さも改善されているようだ。
競泳水着は高価だが、およそ3回の着用で役目を終えるという。塩素により劣化したり、撥水性能が落ちてくるので毎年新調しなければならない。
人気のメーカーは、Speedo、Asics、Mizuno、Arenaである。
新年度の大会が始まってすぐには新着競泳水着を着ている選手は少ないが、大会を重ねる毎に新着競泳水着を着ている選手が増えてゆく。昨年の大会で目立ったのはAsicsのモデルだった。
我が家も2020年を戦う水着の選考会が始まる
選考対象は各メーカーのトップモデルである。理由は気持ちだけでもトップレーサーになったつもりで頑張って欲しいからだ。
さて、今年はどこのメーカーの競泳水着にする?
Arenaはちょっと小さめだし、MizunoとSpeedoは去年使ったし、今年は違うメーカーで考えてみるかな?Asicsの競泳水着が色鮮やかでカッコいいよ。
おー、なかなか良いね。黒よりも色が付いている方が大会で目立つから子供を探しやすいからね。でも、このパンツは遠目で見ると思ったより目立たないかな。どれどれサイズは、、あれ?この水着はサイズがLまでしかないよ。
えっ!Oサイズは無いの?
なーんだ残念、Lサイズなら僕は履けないや。
という事で、Asics TOP iMPACT LINE SiN 2020はあっけなく却下になる。
そう、子供の水着サイズはO。
他の選手達は、自分のサイズより1サイズ小さめを好むらしく、小さいサイズでも20分程で着用する。だが子供の場合は、父親が着用を必死に手伝い20分で履けるサイズがOなのである。
せめて市販モデルは全てOまで対応して欲しいものだ。
やっぱり、日本メーカーで履ける水着はMizunoしかないか。
うん、今年もMizunoで良いよ。去年よりもカッコいいんじゃない?
同じサイズであってもメーカーによって微妙に違いがある。
今までの水着では、Arena<Speedo<Mizunoという順で履きやすかった。あくまで履きやすさであり着圧ではない。
特にMizunoは、ヒップ周りの生地が伸びるので履きやすい。またMizunoの市販モデルで購入できるのはOサイズまでだが、特注モデルでXOとXXOサイズも注文できるようなので安心だが、怖くて値段は聞けていない。
TYR Venzoは?すごく目立ちそうよ。デザインも良いし。海外メーカーだからサイズもあると思うよ。
うーん、大人になったら着て泳ぎたいけど、今はいいや。
Speedoはどうかな?今年は新色でグリーンがあるよ。
これは最高にいいね!僕の好きな緑だし!
Speedoはタイムが出たし相性が良いんだけど、去年の後半の大会でOサイズが入らなくなったんだよ。いっくら引っ張ってもおしりが入らない(笑)。
同じOサイズでもMizunoと比べると少し小さいからね。
ええっ、Oサイズが入らなくなったの?
でも、Speedoだったら海外でXOサイズが購入できるから大丈夫よ。日本ではOサイズまでしか売ってないけど、XXXOまであるから。
XOがあるんだ?
それじゃ、今年はSpeedoで決まりかな!
2020年の新作 競泳水着のラインナップ
ASICS TOP iMPACT LINE SiN 2020
TOP iMPACT LINE SiN 2020 特徴
スイマーの姿勢に着目し流水抵抗の低減をはかりながら、身体の柔軟性が生かされるよう配慮した競泳用水着だ。流水抵抗の小さなストリームラインを保持するために必要な姿勢をサポートしながら、選手が持つ筋力や身体の柔軟性を生かして優れたパフォーマンスを発揮できる仕様としたのが特徴。
【腰回り】
部位に応じて生地の剛性を変えるなど着圧分布を調節することで、流水抵抗が増す原因となる腰の過度な反りを抑え、骨盤が直立した状態を保ちやすくしている。
【太もも部分】
後部に張力が働くエリアを設けることで過度な動きを抑制し、流水抵抗の低減と推進力発揮のバランスがとれた小さく素早いキックを促すようにしている。
【着用感】
前モデルTOP iMPACT LINE RAiO2+の【glide2+】モデル(柔らかなホールド感)と【stream2+】モデル(しっかりしたホールド感)の長所をかけあわせた、中間くらいの着圧感。
TOP iMPACT LINE SiN 2020 商品仕様
サイズ | 2XS、XS、S、M、L |
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カラー | 001:マルチ |
素材 | 表地:STiNGER TeX 表地:ナイロン66%、ポリウレタン34% 裏地:ナイロン70%、ポリウレタン30% |
Mizuno シリーズ最速のフラグシップモデル GX・SONIC Ⅴ
GX SONIC Ⅴ 特徴
MizunoのGX SONICシリーズは、毎年同じような配色だが模様が異なる。
GX・SONIC Vには、短距離向けスプリンターモデル(ST)と中距離向けマルチレーサーモデル(MR)がある。STは強力なハムストリングサポート、MRは4泳法や長い距離でも足を動かしやすくするモデルだ。
水面に対して水平に泳ぐことが一番効率の良い泳ぎ方として長年アップデートを繰り返している。GX SONIC 3以降からは特に評価を受けており、日本のみならず海外選手からも非常に高い評価を受けた人気シリーズだ。ハイウエスト、全て超音波圧着がされており、STに関して言えば、現行モデルの中で最も硬いと言われる。
GX SONIC V ST(スプリンターモデル)
日本で発売されている現行試合用水着の中で最も硬いと言われているため泳ぐ人を選ぶと言われるが、その圧着に負けずにフルに性能を使える選手にとっては非常に人気が高いモデル。
GX SONIC V MR(マルチレーサーモデル)
GX4から大幅な改良を加えられたマルチレーサーにお勧めの柔らかめの水着。
フラットスイム理論を変わらず取り入れながらも足回りの動かしやすさを追求しており、多くの選手が気軽に愛用するようになった。
GX SONIC Ⅴ 商品仕様
サイズ | 2XS、XS、S、M、L、XL |
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カラー | 20:オーロラブルー |
素材 | 本体:ソニックライトリブテックスUW:ナイロン65%、ポリウレタン35% 前腿部:ソニックライトP-UW:ナイロン66%、ポリウレタン34% 裏地:ナイロン65%、ポリウレタン35% |
Speedo FASTSKIN LZR Pure
FASTSKIN LZR Pure 特徴
FASTSKIN LZR RacerシリーズからLZR Pureシリーズへと名前を変えた。
この名前の変更からもわかるように、また新しい発想によってこの水着にたどりついたことがわかる。このシリーズで大事にされたのがサメの表面からヒントを得て作られたことだ。以前にもサメ肌(アクアブレード)があったが、その頃からさらに水中での分析が進み、サメの鱗には大小があることが今作に生かされている。
Speedoは他社に比べてボンディング(圧着)部分が多い為、ホールド感が強く、硬いと言われているが、これはLZR RacerであればXのみとも言える。
着用者によると、硬さは X>GX4 ST>INTEN と言われる。
FASTSKIN LZR Pure Intent
Xの純粋な後継とは言えず、全く新しい発想で作られた水着である。例えば、Xの時はテープがクロスしていたが、今は並行している。前と後ろのテープの太さが違う。
サメの鱗を参考に作られた水着で、流水抵抗が大きい所と小さい所はうろこの大きさでも着目されている。
横の黒い部分にはストレッチ性が設けられており、今までのXでは着用に30分だったのが10分ぐらいの着用時間に減った。
生地が厚くなり重くなったが、浮き感は大幅に上がったとの声が多い。全体的に着やすくした分、コアな部分に硬さを持たせ、性能を向上させている。
FASTSKIN LZR Pure Valor
薄くて軽いストレスフリーの水着である。エリートとの違いは、コアの部分(裏地)のサポート部分が広くなり、コアサポートが高まった。
・Valorは内股の裏地が2枚になっており、2枚になることで戻りやすい。
・中にバンドが入っているためターンに力が入るようになった。
・股上が以前より長くなった。(それによってきついと感じてエリートより小さいと感じる人がいた)
・股下も長くなったことによって、裾部分も若干細くなった。
FASTSKIN LZR Pure 機能
【 LZR Pure Velocity Fabric 】
流水抵抗を軽減するサメ肌表面を再現した素材が進化。表面に施した凹凸が水中での抵抗を軽減する。
【 LZR Pure Comprex Fabric 】
人間工学に基づき改良されたシーム。横方向の伸びを抑えた高い着圧は、縦方向にのみ伸縮性があることで脚を動かしやすくする。
【 New Band Technology 】
より強力なキックを生み出すバンドバンドテクノロジー。お尻から足部分にかけて内側にバンドテープを設計。ハムストリングをサポートすることで足を高い位置に保ち、キックの連続性を高める。(メンズモデル)
【 New Straps 】
肩が動かしやすく快適性がアップした新設計の肩ストラップ。(ウィメンズモデル)
【 LZR Pure Flex Fabrickakk 】
脇下部分の表地と裏地には全方向にストレッチする伸びのよい素材を採用。運動性を妨げない柔軟性を発揮する。(ウィメンズモデル)
FASTSKIN LZR Pure 商品仕様
サイズ | 20(3S)、22(SS-S)、24(M-L)、25(O) |
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カラー | KD:ブラック×ゴールド GG:グリーングロウ(2020年春夏モデル新色) |
素材 | 【前身ごろ表地】 LZR Pure Flex (ナイロン66%、ポリウレタン34%) 【前身ごろ裏地】 LZR Pure Flex (ナイロン65%、ポリウレタン35%) 【後ろ身ごろ表地】 LZR Pure Velocity(ナイロン65%、ポリウレタン35%) 【後ろ身ごろ裏地】 LZR Pure Comprex (ナイロン75%、ポリウレタン25%) 【脇部表地】 LZR Pure Comprex (ナイロン75%、ポリウレタン25%) 【脇部裏地】 LZR Pure Flex (ナイロン65%、ポリウレタン35%) 【脚部前面】 LZR Pure Comprex (ナイロン73%、ポリウレタン27%) |
ARENA ULTIMATE AQUAFORCE X
ARENA ULTIMATE AQUAFORCE X 特徴
AQUAFORCEシリーズで一貫して守られてきたのがアップキックサポート、人は人体の構造上、後ろ方向のキックが弱くなりやすくなるものだが、それをサポート機能として組み込まれてきた。ただ、この(前作)ULTIMATEと今作Xになった際に着心地や、体幹保持などの機能が強化されていった。
今回XのCPでは、後ろのテープの改善、女性はワコールとの共同開発によって胸周りの改善がされており、動かしやすさ、着やすさ、そして性能に対する評価が非常に高い。
ULTIMATE AQUAFORCE X CP
体幹の保持、アップキックのサポートなど非常にレベルの高いアップデートがされた。今回Y字にテープがついたことによって動かしやすさを確保しながらもキックのサポート力が高くなった。
【NEWグリップテープ搭載】
NEWグリップテープは表面にポリウレタンを絡ませることで摩擦力を高め、水着と身体のズレを軽減させる。
【コントロールポジション】
NEWグリップテープを臀部からハムストリングにかけてY字に配置することで、水着と身体との摩擦力を高めることで下半身に対するサポート力をUPさせる。
【動きやすさを重視した太腿部】
太腿部に軽量の「アクアフォースFフィルム」を配置する事で太腿部の動きに追随し、動きやすさを実現する。
【 CP & MF 共通機能 】
ウェスト(メンズ)と裾にシリコンテープを搭載することで水着のズレを防ぎ身体のフィット感を向上させる。
ULTIMATE AQUAFORCE X MF
瀬戸大也選手が足回りの動かしやすさを本格的にするために監修した。 前作でも既に評判のよかった動かしやすさが格段に向上し、尚且つ供えられた機能性とのバランスが非常に良いと評判が高い。
ULTIMATE AQUAFORCE X 商品仕様
サイズ | 3S、SS、S、M、L、O |
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カラー | SBLU |
素材 | 【アクアフォースフィルム12】 (ナイロン66%・ポリウレタン34%) 【アクアフォースFフィルム】 (ナイロン64%・ポリウレタン36%) |
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