水泳対応のスマートウォッチなどでは泳ぎのデータが収集できる。だが2019年8月9日にカナダのスポーツテック企業 FORMから、時代の先端をいくAR水泳ゴーグル FORM SWIM GOGGLES が発売された。
FORMのAR水泳ゴーグルは、ジャイロスコープを内蔵し、スイマーが泳ぎながらにして様々なデータを水泳ゴーグルに搭載されたスマートディスプレイでリアルタイムに把握できるという画期的なものだ。
FORM SWIM GOGGLES
Form Swim Goggles は、一見すると普通の水泳用ゴーグルのデザインに最高のフィット感、耐久性、そして流体力学的な形を持たせている。
水泳ゴーグルのレンズがシースルーのディスプレイ
水泳ゴーグルのレンズと一体化したこのディスプレイは十分な透明性をもち、視界を妨げない上、常にピントが合った状態ではっきりと表示される。
また、水泳選手がどの測定結果をディスプレイに表示するのか、いつ表示するのか(泳いでいる最中、ターンした後、休憩中)といったこともカスタマイズできる。
搭載されたコンピューターは超小型で人工知能を使用してスプリットタイムや距離、ストローク率、ストローク数といった測定結果を表示する。
これにより、水泳選手は泳ぎ終わった後にスマートウォッチやスマホでデータをチェックしなくても、泳ぎながらリアルタイムで情報を把握できる。
水泳練習が終わったらアプリで分析
Form Swim Goggles と共に iPhone と Android 用のアプリ「Form Swim」も公開されている。
FORM SWIM GOGGLES で収集できるデータは、スプリットタイムやストロークレート(回数)、ペース、距離、燃焼カロリーなどで、今の自分のペースがどれくらいなのか、あるいは一定のスピードを維持できているかなどである。
泳いだデータはBluetoothで接続するスマホなどのアプリに送信され、水泳選手やコーチはそのデータをさらに分析したり、過去のものと比較したりすることができる。
ジャイロスコープ内蔵
FORM SWIM GOGGLES の外観は通常の水泳ゴーグルとさほど変わらない。アイカップの大きさも同じくらいだ。右側のテンプル部分に少し出っ張りがあり、ジャイロスコープやバッテリーなどを内蔵している。
ボタンで簡単操作
操作はアイカップの横についているボタンで行う。ボタンは2つあり、1つがオンオフ用のスイッチ、そしてもう1つのボタンで表示モードを変更できる。
フル充電で16時間
FORM SWIM GOGGLES はUSBケーブルでつないで充電でき、フル充電で16時間使用できるので水泳クラブの練習であれば1週間に一度充電すれば良いだろう。
日本での販売は2020年を予定
この夢のようなAR水泳ゴーグル FORM SWIM GOGGLES は、米国およびカナダの北米2か国のみで販売されているが、 formswim.com のサイト から購入し、配送手数料を支払えば日本へも配送してくれるため、最新のARゴーグルをすぐにでも手にすることができる。付属品は5サイズのNose Bridgeと専用ゴーグルケースだ。
私も早速にサイトから注文したが、受取時の関税はかからず29ドルの送料追加で5日ほどで到着した。決済には、PaypalまたはGpayが利用できる。
FORM SWIM GOGGLES の価格は199ドル(約2万1000円)と高いが、ゴーグル&ウェアラブル端末代と考えると納得できる価格だろう。
日本での発売は来年に予定されている。
まとめ
水泳選手の練習では、泳ぎ終わった後にコーチからタイムなどの情報を聞く。また、スマートウォッチなどではリアルタイムで測定結果にアクセスできない。
FORM SWIM GOGGLES を使えば泳ぎながらにして情報を把握できるので、水泳選手もコーチも何が問題であるかを把握しやすくなる。時代の最先端のツールを使わない手はないだろう。
コメント