水泳クラブの育成・選手コースで早くなるには

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南国気分

水泳のクラブは、本科コース、ジュニア育成コース、育成コース、選手コースというように、泳力などによって細かくコースが分かれている。

どのようなクラブで練習すればベストタイムを更新し、いづれはオリンピック選手に育つことができるのだろうか。

水泳クラブを選ぶ

オリンピック選手を輩出しているクラブ

水泳選手として活躍するためには水泳クラブに所属しないといけない。

オリンピック選手を輩出しているクラブを見てみると、独立型のスイミングスクールもあるが、全国チェーンのスイミングスクールがほとんどである。

JSSスイミングスクール

全国にスイミングスクールを展開している大手。
田中雅美さん、渡部香生子さん、中村真衣さん、瀬戸大也選手。

イトマンスイミングスクール

入江陵介選手、寺川綾選手、千葉すず選手、塩浦慎理選手。

セントラルスポーツ

スポーツジムの大手。
鈴木大地氏、森田智己氏、伊藤華英氏。

みゆきがはらスイミングスクール

栃木県宇都宮市御幸ヶ原町にあるスイミングスクール。
萩野公介選手、清水咲子選手。

東京スイミングセンター

ジュニア選手の育成メインの水泳教室。
北島康介氏 他

数ある全国チェーン校の中からのオリンピック選手の輩出である。このクラブに所属すればオリンピックへの夢が叶うというものではないことがわかる。

水泳コーチの良し悪し

水泳クラブの練習で一番影響を受けるのがコーチだ。

水泳クラブのコーチを見ていると、人気があるコーチと人気がないコーチがいる。人気があるコーチが系列他店に異動すると、そのコーチを追いかけて移籍する人がいるほどだ。

コーチの実績で言えば、オリンピック選手を何人も育てているコーチは間違いなく良いコーチであるが、そのようなコーチに教えてもらうには、まずオリンピック選手を期待される競泳選手に成り上がらなくてはならない。

コーチの中にはアルバイトコーチで泳げないコーチもいるが、一番多いのが自身が競泳選手として過ごしてきた人である。しかし、自身が競泳選手としてある程度の実績を残していても、速く泳げる選手を育てることができるかどうかは別の問題である。

良いコーチとは、フォーム改善以外にも選手のメンタル改善や身体作りなど総合的なアドバイスができる、選手や親とのコミュニケーション力、わかりやすい説明、優しさと厳しさの両面で指導できる経験豊富なコーチである。また、選手のその時点のレベルに応じて泳ぐ順番や泳ぐコースを毎日采配をしているコーチのもとではきっと良いタイムを出せるはずだ。

水泳コーチが作る育成計画

選手の育成計画は重要だ。育成・選手コースに入った人は毎日何キロも泳ぎこむことになり、日々のメニューは水泳コーチが決めている。

水泳クラブによっては、練習メニューが定例化されており毎日のメニューが同じというクラブもある。定例化されてしまうと選手の目的意識もなくなり、ただ淡々とメニューをこなすだけの練習に陥ってしまう。

水泳コーチにより、日々の練習メニューを月間・年間の育成計画や大会スケジュールに合わせてメリハリを持たせているクラブが良いタイムを出せるだろう。

水泳クラブやコーチが問題ではない

しかし、忘れてはならないのは選手にとってクラブやコーチがオリンピックへの鍵となるのではない。

オリンピックに進むべき者は並外れた体、体力、精神力をもっており、どのクラブに所属していてもその道を歩むだろう。

オリンピック選手を産む親子関係

卓球、体操、レスリングなど、親が積極的に練習に関わりオリンピック選手になった事例は多い。親が元選手であったり、教室を運営していたのかもしれないが、子供の性格、レベル、弱点などが一番よくわかっている親と一緒にオリンピックを目指したことは強みであろう。

水泳の育成・選手コースに見学に来る親の話を聞いていると、自分は泳げず水泳のことはあまりわからないという人が多い。それでもオリンピック選手に育つ人もいるが、池江璃花子選手の親は小さい頃から選手を目指して雲梯をさせるなど大きい役割を果たしていると思う。

良いコーチは親とのコミュニケーションも良く取り、現状や改善するべきところについて親へいろいろと教えてくれるものだ。親も子供の泳ぎを見て、コーチが指摘する改善点をいかに克服するかを一緒に考えることが、オリンピック選手を産むことに繋がる早道ではないだろうか。

体を大きくつくることが一番

育成・選手コースの選手を見ていて感じることは体が小さいことだ。

多くの選手は小さい頃から水泳スクールに通い泳ぎこんできたためか、肩幅は広く腹筋は割れているが体の線が細いことが大半である。

体をつくることができないと、小学生でジュニア・オリンピックの舞台に立てても中学や高校では出場できなくなる選手は多い。

選手としてのピークを高校以上で迎えオリンピックを目指せるように、また、小学生・中学生の間は身長を伸ばすためにも、まずは、しっかり食べて栄養をとり太って大きな体をつくらないといけない。

オリンピック選手も小学生・中学生の時は無名であった選手は数多い。小さい頃は記録のことばかりを考えるのではなく、いつ選手として花を咲かせるのかを考え、その世代に見合う量のトレーニングと体づくりを同時に行わなければいけない。

選手として向上心を持つ

最近では、動画で一流選手の泳ぎをいつでも見れるなど、自分の泳ぎを改善するための素材は豊富だ。更には自分の水中の動きもデジカメで撮ってもらって確認できる時代である。自身の泳ぎの改善点を頭の中でしっかりと認識できなければそれを直すことはできない。

将来オリンピック選手になる素質を持った選手は、きっと、どの水泳クラブの所属していても、どのコーチのもとでも、その才能を開花させる。コーチ力が影響してくるのは、日本の代表選手クラスになってからだろう。

それまでは、自分自身でストイックに問題意識を持って日々の練習を行うということに他ならない。

まとめ

オリンピックに進むべき者はどのクラブに所属してもその道を歩む。

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