水泳大会で泳ぎやすくてタイムが出ると噂のプール | 南国気分

水泳大会で泳ぎやすくてタイムが出ると噂のプール

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水泳クラブの選手とコーチの間では、「泳ぎやすくてタイムが出やすいプール」と「泳ぎにくくてタイムが出にくいプール」があると言う。そこにはどういう理由があるのだろうか。

泳ぎやすいプールと泳ぎにくいプール

久しぶりに子供の水泳大会で他県のプールに遠征に行くことになった。

水泳クラブのコーチが言う、

あそこのプールは泳ぎやすくてタイムが出やすいから頑張っておいで。

そんなに泳ぎやすいんですか?今回初めて行くので楽しみなんですよ。

僕もそうだし、みんなもそう言うよ。良いタイムがでるかもよ。

いったい何が違うんですか?

ん~、プールがスポットライトが当たっているみたいに明るくて距離が短く感じるんだ。

へぇ~、それは楽しみだな。ベストが出るといいな。

いまいちピンとこないが、「泳ぎやすくてタイムが出やすいプール」らしい。

泳ぎやすいということにはきっと根拠がある

泳ぎやすい、泳ぎにくいという表現は、水泳大会に子供を連れて行くようになって頻繁に聞くのだが、誰一人として納得がゆく理由を教えてくれる人はおらず、自分が泳いだわけでもないから判らない。
あくまで選手たちの感覚である。でも人の感覚は繊細なのできっと何らかの理由があるに違いない。

水泳大会で使われるプールは25mプールと50mプールがあり、水深も1.4m~2m以上と違いがある。これらの条件で泳ぎやすい泳ぎにくいというのは当然のことなので除外し、50mプールで水深が2mあるプールで考えたい。

コーチが泳ぎやすいと言っているのは、Aのプールである。

B、Cのプールは国際大会級のプール、Aのプールは国際大会級と比べると観客席が少ないプールだ。水深はどのプールも0~2.5mで、共にSEIKOのタッチパネルが両サイドに設置され、飛び込み台も黄色で羽がある同じタイプなので環境は同じに見える。

Aのプール

ロビーからプール観客席への階段には扉がないので、ロビーとプールの温度差は感じない。午前中は過ごしやすいが、全体の広さはA、Bよりも狭いので、午後になるとプール全体に熱気を感じるが空気が薄い気はしない。室温と水温は30℃位だろう。座席数は少なく狭いが会場の中は空調のための空間がいろいろな所にある。観客席の段差が大きくプールに目線が集まるような作りになっている。

Bのプール

ロビーからプール観客席への階段にはすべて扉があり、プールがある場所は密閉された空間である。朝一番からプール内の温度、湿度共に高いが、ロビーだけは1日中空調が効いており心地よい。午後になると密閉されたプール内の室温はさらに上昇し31℃は超える。プール内は空調があまりよくなく空気が薄い気がする。

Cのプール

ロビーからプール観客席への階段には扉がないので、ロビーとプール内の温度差は感じないが、空調があまりよくなく空気が薄い。ロビーとプール内の室温は同じくらいで午前中は過ごしやすいが、午後になるとプールの天井から光が差し込みコースに光のラインができる。その時間帯になると室温と水温が上昇し30℃を超す。

子供のベストタイムが出るのはCプール

子供は、はるばる遠征に来たAのプールで2秒落ちという結果に終わる。そしてこの日は、なぜか同じように多くの選手がベストから大きくタイムを落としており、あちらこちらで落胆の声が聞かれた。
でも中には大会記録を出した選手もいる。いったい何が起こったのか。

みんなが泳ぎやすいって言ってるのに、なんでベスト+2秒になるの?

アップの時のプールコンディションは良かったんだけど、レースの時は水温が高くなっていたんだよ。そして控室もすごく暑くて汗が流れっぱなしだし。
このプールはBのプールと同じような感じだと思う。Cのプールで泳ぐときはこんなに汗かいてないでしょ。

ABCどこのプールが泳ぎやすいの?

A、B、Cでどれが特に泳ぎやすいというのはないなぁ。あまり変わらないと思う。でも、他の選手に聞くと圧倒的人気なのは確かにAのプールだよ。

どのプールもあまり変わらないと言う子供であるが、ベストを更新するのは決まってCのプールだ。

でもCのプールだと毎回ベスト出せてるよね?

あれ?そうだね、Cのプールではこんなに汗かかないから。気温と水温がAより低いのかな?そういえば、レース前に汗をかくような時はベストは出ていないよ。今日は、いつもトップの選手でさえベストから3秒落ちらしい。ここはタイムが出やすいプールらしいけど、おかしくない?

泳ぎやすくてタイムが出やすいプールの理由

なるほど、子供の話を聞いていて泳ぎやすくてタイムが出やすいプールの理由がわかった。

暑がりの息子は水温と気温の上昇でレース前から激しく体力を消耗していたのだ。

泳ぎやすいと言われるAプールだったが、出場選手が多かったからか、いつもよりもプールの水温と気温が上がってしまったのではないだろうか。だから他の代謝の良い選手達がベスト落ちという結果に終わり、反対に代謝が良くない選手が有利になったのだろう。いつも上位に入る選手達が総崩れだったのも理由がつく。

上位大会では水温と室温は管理されている

オリンピックでは、競技規則により水温は25℃~28℃に徹底管理されている。

だが、いつも子供が出る大会レベルの水温は良くて28℃、時間が経つと30℃を超えてしまう。そうなると気温も30℃を超えるため、水上でも水中でも汗をかきっぱなしになり体力を消耗してしまい記録どころではないのは責められない。

記録を出せないとオリンピックは狙えない。

日本の水泳選手は欧米の選手に比べて高い水温を好むからか、どの小大会でも水温が高く設定されているか、もしくは競技規則の重要な要素として考えられていない気がする。

将来のオリンピックを狙う選手達の大会である。水温は25℃~28℃で低めをキープして欲しいものだ。
条件が大きく変わればタイムもあてにならなくなるのだから。

体力温存への秘策

だが、このような良い水泳環境に巡り合ったことがないので、次の大会では、冷却ベストと冷却タオルで体力温存作戦を実行してみようと思う。

まとめ

泳ぎやすくタイムが出やすいプールとは、水温と室温がしっかりと管理されているプールのことである。

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