水泳クラブで育成や選手になると費用負担が増えてゆく。競泳水着を除けば少額な出費が多いが、年間トータルで考えると相当な費用がかかっていることがわかる。
水泳クラブでかかる費用
水泳クラブの初級コース、中級コース、上級コースなどは週に1、2回の練習で6,000円程度の会費であるが、育成コース以上になると週に6日練習で10,000程度の会費となる。
費用は高くなるが、毎日泳ぐことができるのは育成コース以上の特典だとコーチは言う。
育成・選手コースになると、練習水着やキャップ、バックは水泳クラブの指定品ではなく、自分の好きな物を使うことができるので少しは費用を安くすることができる。
だが、下級コースと違い、育成・選手コースになるといろいろな費用が発生するようになる。
パドルやフィンなどの練習用品 8千円程度
パドルやフィンを使った練習メニューが始まる。
いろいろなメーカーからパドルやフィンが出されているが、水泳クラブやコーチにより指定品があるので、自分が気に入ったものは使えないと思った方が良いだろう。勝手に使うときっと怒られることなる。
水泳クラブのユニフォーム 3万円程度
水泳クラブから大会に出場するには、クラブのロゴが入ったジャージ、Tシャツ、トレーナーなどを一式揃えないといけない。
水泳クラブによっては、年度毎にTシャツデザインを新しくする。
大会用の競泳水着 数千円から数万円×枚数
大会着用の競泳水着は、FINA承認モデルでないといけない。
多くの競泳水着素材は、ポリエステルとポリウレタンという2種類の繊維で編まれている。プールの消毒剤として使われている塩素でポリウレタンが劣化し、伸縮性が衰えてたるんでくる、生地が薄くなる、色あせるといった状態になる。
選手用の競泳水着は3回くらい着れば塩素による劣化で着用効果が薄くなると言われるので買い替える必要がある。
トップ水泳選手は競泳水着は1回の着用で終わりというくらいだ。大会での役目を終えた競泳水着は、大会前の調整用や練習用に格下げして使えばよい。
値段は数千円から数万円のものまでいろいろある。高価な競泳水着は軽くて撥水性があり、締め付けることで筋肉の動きをサポートしてくれるためタイムアップに繋がる。
高価な競泳水着ほど体を締め付けるため着用できる時間は1時間位だろう。大会に出場してエントリー種目が終わる毎に新しい競泳水着に着替えることになる。たとえば、3種目エントリーすると3着の競泳水着を用意する必要がある。
またほかに、水泳クラブのロゴが入った大会用の競泳水着(着替え用も必要)やキャップが必要だが、出場する大会によっては水泳クラブのロゴが入ったものは禁止の大会もある。このため、ロゴが入っていない水着も何着か別に用意する必要がある。
なお、水泳で一番費用がかかるところは競泳水着である。大会では多くの水泳選手が最新のモデルを着用していることに驚かされる。
練習用水着 5千円程度×枚数
練習用の水着は、ポリウレタンが入っていない「練習用」として売られている安価なものがあり、塩素による劣化に強く長持ちする。
だが、大会用の競泳水着と比べて体を覆う部分が少なく感覚が違うため、大会でも着用できるFINA承認モデルの安価な競泳水着を着る選手もいる。
但し、ポリウレタンが入っているので塩素による劣化のため1か月程で生地のつなぎ目から薄くなる。
選手登録費 3千円程度
競技者登録の有効期間は、毎年4月1日から翌年3月31日までになる。毎年の更新が必要である。高校から大会に出場する場合は、高校での競技者登録も必要になる。
大会参加費 (1種目×千円×エントリー+交通費)×回数
大会や出場する種目単位に参加料が必要になる。大会プログラムは別途購入しないといけない。その他、水泳クラブの引率で会場に行く場合は交通費や管理費が必要になってくる。
全国規模の水泳クラブであると、グループの中で交流試合がある。これも水泳クラブの引率で会場に行くことになるため、交通費や管理費が必要になる。
合宿費 3万~5万程度×回数
上級コースになると、水泳クラブごとに年に何回か開催される強化合宿に参加することになる。参加にあたっては、管理費、交通費、宿泊費、食費が必要になる。
スポーツごとにかかる費用の上位ランキング
スポーツごとにかかる費用の上位は
- 水泳
- サッカー
- テニス
- 野球
- バスケットボール
になる。
サッカー・野球などは道具代やユニフォームの初期費用がかかるが、一式そろえるとそんなに買い替えることはない。
水泳は、高価な競泳水着は3度泳いだら効果が薄くなると言われるので買い替えの頻度の方がとても高く、レース毎に履き替えるため2~3着は必要になる。また、子供は成長途中であるため水着のサイズがアップするとすべてを買い替えないといけなくなる。
まとめ
水着だけだからお金がかからないだろうと思って始めた水泳が、実は水泳はお金がかかるスポーツランキングの1位とは驚きである。子供が選手コースに入る前にしっかりと覚悟しておかないといけない。
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