Appleは、iPhone7シリーズの発表と併せて、日本でのFeliCa対応Apple Pay開始を発表しました。
iphoneが、今までFeliCaに対応していないことを理由に、iphone以外のスマートフォンを使っている人はかなり多いことでしょう。
スマートフォンでおサイフケータイ
日本では、スマートフォンを選ぶにあたっておサイフケータイが使えることはかなり重要な位置を占めており、あらゆる決済に利用されています。
Apple Payは2014年にサービス開始していますが、採用するNFC(近距離無線通信)のType A/B規格は日本での普及が進んでいないため、日本ですでに普及しているおサイフケータイ(FeliCa)への対応が長らく望まれていました。
今回の新製品は、おサイフケータイがないことで他の機種に流れていたスマートフォンユーザを取り込む戦略ですが、時期的にはもう少し早くiphone5あたりで対応して欲しかった機能です。
おサイフケータイ(FeliCa)対応によって、Apple Payに設定したクレジットカードやプリペイドカード、「QUICPay」、「iD」、「Suica」が使えるようになります。
新しく発売される、iPhone7、Apple Watch Series 2には、Suicaが使えるApple Payが組み込まれており、日本では10月下旬ごろより利用できるようになります。
また、同時期に米グーグルの決済サービス「Android Pay」も日本でスタートする見通しなので、モバイル端末を使った決済市場が活性化しています。
Apple Pay対応のクレジットカードは、アメリカンエキスプレス、JCB、MasterCard、三井住友カードなどの主要クレジットカード
Apple Payは主要クレジットカード会社と連携しており、Apple Payで設定したクレジットカードやプリペイドカードは、QUICPayまたはiDとして割り当てられます。
Apple Payが使えるお店やサービス
QUICPayまたはiDで使えるため、おサイフケータイが内臓されているスマートフォンが使える場所で同じように利用できます。
ただし、QUICPay、iDの場合は指紋認証機能「Touch ID」を使うため、ホームボタンに指を乗せたままかざす必要があります。
Suicaの利用方法は既存のモバイルSuicaと同じ
Suicaは、改札機にiPhoneをかざすだけで利用できます。iPhoneをSuicaカードの上に置くだけでカード情報を登録でき、Apple Payに設定したクレジットカードからチャージすることも可能です。
iPhone7やApple Watch Series 2でのApple Pay利用には、標準アプリのWalletを利用します。クレジットカードやプリペイドカードの管理ができるアプリで、Suicaのほかにも搭乗券やギフトカードなどが追加できます。
Suicaカードの上に置くだけでiPhoneにSuica情報を追加
Apple PayにSuicaを登録するには、iPhone7をSuicaカードまたはSuica定期券の上に置くことで、Suicaの残額やSuica定期券の情報がiPhone7に転送されるので便利です。
Apple Watch Series 2でSuicaを登録する場合は、iPhone7に内蔵されているWatchアプリケーションのなかで追加するだけで利用可能となります。
Suicaカードを持っていない場合は、JR東日本のSuicaアプリにて、Apple Payと一緒に使えるSuicaを作成することができます。
Suicaへのチャージ、定期券の更新もiPhone上で簡単に
Suicaへのチャージも、iPhone上で簡単にできます。Apple Payに設定したクレジットカードを使い、Walletアプリのなかでチャージ可能となっており、Suica定期券の更新も可能です。
おサイフケータイ(FeliCa)対応iphone7はシェアを拡大できるか
Apple Pay日本上陸でFeliCa対応したiphone7は日本でのシェアを更に伸ばすことができるでしょうか。
他にも、防水機能など追加されているようですが、イヤホンコネクターが無くなっているのは個人的には残念です。