クレジットカードのステータスとは?
ステータス(status)という言葉は、「社会的地位や身分、またはそれを表すもの」。
ステータスカードには、付帯されるサービスも多く、また利用限度額も高いため、クレジットカード会社の厳しい審査を通過しないと取得できません。
取得するなら世界で通用するゴールドカード以上
ステータスカードについては明確な定義があるわけではありませんが、通常はゴールドカード以上のクレジットカードが分類されます。
日本ではゴールドカードは珍しくありませんが、世界ではゴールドカードは高ステータスのカードであり、海外のホテルでは提示するだけで待遇が変わるほどです。
日本は世界の中で所得水準が高いので、一定の収入がある社会人であればゴールドカードを容易に取得できます。
クレジットカードはその人のステータスを現す
クレジットカードにステータスがあるかどうかを感じるのは人それぞれの価値観です。
例えば、その人のステータスを表わす他の物を考えてみると、時計、洋服、バック、車などが思い浮かびますが、それをステータスと感じるかどうかも人それぞれです。
しかしステータスカードは、時計、洋服、バック、車のように、お金を支払えば取得できるという物ではありません。
ステータスカードは、社会の中で自分が培ってきた信用の力でしか取得できないのです。
ステータスカードは上位カードほど取得も困難
ステータスカードは高い信用の証である
クレジットカードは、その名のとおり「信用カード」であり、その時に所持金がなくても「カードを所持している信用」で決済することが出来ます。
クレジットカードは、目に見えないあなたの信用力を表すのです。クレジットカードは信用の証、ステータスカードは高い信用の証です。
クレジットカードの種類には、一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードがありますが、上位になればなるほど「高いステータスがある」ことを客観的に証明できます。
ステータスの高いクレジットカードを持つには、クレジットカード発行会社の厳しい審査を受けなくてはならず、また、ステータスに相応しいサービスを受けるための年会費を支払う金銭的余裕も必要です。
世界が認める高ステータスカード
日本においても、世界が認める高ステータスカードといえば、アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブが有名です。
クレジットカードでステータスを感じるランキングでも、1位アメックス、2位ダイナースクラブ、3位VISAになっています。やはり、グローバルなアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブのステータスが高く評価されているようです。
- アメリカン・エキスプレス:35.7%
- ダイナースクラブ:31.5%
- VISA:14.6%
- JCB:8.0%
- Mastercard:7.0%
リボルビングカードとチャージカード
海外でクレジットカードといえば、毎月「最低支払額」以上を支払えばよい「リボルビングカード」を指し、VISAやMasterCardがこれに分類されます。
カード利用全額を翌月一括払いすることを原則とするアメリカン・エキスプレスやダイナースクラブは、「チャージカード 」という種類に分類されます。
チャージカードは、カードホルダーの資産状況に応じて利用限度額が設定されるため、一律の利用限度額は設けられていません。
チャージカードホルダーは、カード利用全額を翌月一括払いできる余裕があるので富裕層とみなされます。
ゴールドカードでもブランドが違えばランクも違う
この分類の違いにより、チャージカードであるアメリカン・エキスプレスカードとダイナースクラブカードの海外におけるステータスの高さは、VISA、MasterCard、JCBブランドのゴールドカードとは比べものになりません。
VISA、MasterCard、JCBブランドの場合、プラチナカードでようやくダイナースクラブカードおよびアメリカンエキスプレス・ゴールドカードと同クラスのステータスカードとして認識されるのです。
ステータスカード取得するための道しるべ
取得したいステータスカードの下位カードを取得する
まず、取得したいステータスカードを決めましょう。そしてステータスカードの下位のクレジットカードをメインカードにします。
同じ系列の下位カードでないとインビテーションはこない
クレジットカードが同じブランドであっても、ステータスカードと同じ系列の下位カードでないと、利用実績として見てもらえないことがあるので気をつけましょう。
例えば、三井住友VISAプラチナカードが欲しい場合、プラチナカードの下位カードである、三井住友VISAゴールドカードや三井住友VISAカード(一般)をメインカードにして利用実績を積んでいくことが大事です。
新しく利用実績を作っていく場合、通常は一番下位のクレジットカードのホルダーになり、上位のカードに順番にランクアップする方法が良いでしょう。
充分なクレヒスがあれば上位カードを狙うのも可
以前のプラチナカードはカード会社からインビテーションが来た人だけが申し込めるカードでしたが、現在は三井住友VISAプラチナカードやアメリカンエキスプレスのプラチナカードのように、下位のカードを持っていなくても直接申し込むことができるプラチナカードがあります。
もし、既に充分なクレヒスや年収がある場合は、初めからゴールドカードやプラチナカードを新規で申し込んでも取得できるでしょう。
クレジットヒストリーを磨く
その人が、「社会生活の中で約束を守り信用できる人であるか」はクレジットヒストリーを磨くことで築き上げてゆけます。
クレジットカードとの接触頻度を上げることがステータスカードを持てる近道なのです。
クレジットカードを少額でも日常的に使う
高額な買い物や高級料理店などでクレジットカードを使うだけではなく、コンビニやスーパーなどの少額の買い物はもちろん、光熱費・電話料金といった公共料金もクレジットカードで支払うようにしましょう。利用額と回数が多いほど良質なクレジットヒストリーを構築することができます。
最近では、電子マネーの普及によりいろんな所でカード決済できます。
絶対に延滞をしない
支払いの遅延は絶対にしてはいけません。
どんなに良質なクレジットヒストリーを作成していても、延滞することでそれまでの信用の全てが台無しになってしまいます。
支払い遅延を繰り返したり2か月以上の延滞をすると、信用情報機関に記載されてしまいます。そうなると、クレジットカードを強制解約されるだけではなく、新しくクレジットカードが作れなくなってしまいます。
リボ払いや分割払いは借入していることと同じ
リボ払いや分割払いが複数あると、カード会社からお金に困っている顧客だと判断される恐れがあります。クレジットカードのリボ枠は、使っていなくてもそれだけ借入をしていることになります。複数のクレジットカードのリボ枠合計が、年収の1/3以下にする必要があります。
月々の支払いを計画的に行うためのこつは、リボ枠は使わないなら0にすることと、現金支出と同じに考えて、決済は分割払いとせずに全て一括払いにすることです。
ステータスカードのおすすめはプロパーカード
ステータスカードを考えるなら、おすすめはプロパーカードです。 プロパーカードは、クレジット発行会社が直接発行しているカードなので、提携カードにはないオリジナル特典を受けることができます。
また、一般カードからゴールドカード、ゴールドカードからプラチナカードへとカードの利用実績によりランクアップの招待を受けることができます。
メインクレジットカードの1枚はプロパーカードにしましょう。そして最終的に取得したいステータスカードを目指して、下位のプロパーカードからステップアップしましょう。
定番 プロパー発行の一般カード
自分のステータスにふさわしいクレジットカードを持つ
一口にクレジットカードと言っても、発行会社、カード会員の特典、カード会員のランク、カードの年会費、ポイントによる還元率、マイルの還元率、付帯する保険などのさまざまな要素があり、それぞれのカードに特徴があります。
これからのライフスタイルを考える
まずは、クレジットカードを作って何に使いたいか?、どんなサービスを受けたいか?を考えてみましょう。
例えば、「旅行に良く行くので宿泊の特典が欲しい」、「カードの旅行保険だけでまかないたい」、「飛行機を良く利用するのでマイルをためたい」、「毎月家族で食事に行くのでグルメの特典が欲しい」、「自分のステータスにふさわしいカードを持ちたい」など、自分のこだわる点で選びましょう。
アメリカンエキスプレスのプラチナカードの内容がオープンになり申込制に変わりましたが、新しい基準では「プラチナカードを持ってもらうにふさわしいライフスタイルを送っている人」に持って欲しいとアナウンスしています。
このようにステータスクレジットカードはライフスタイルで選ぶ時代なのです。