クロールの手の入水後の正しい腕の位置とは

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南国気分

水泳クラブの練習で、水泳選手の子供がクロールで泳いでいるとコーチに腕が下がっていると言われる。フォームの微調整が必要なようだ。クロールの手の入水後の腕はどれくらいの位置にキープすれば効率が良いのか。

クロールで泳ぐとき入水した後の腕の動作

クロールの長距離フォームで泳ぐ時は、反対側の腕をリカバリーで前に戻して指先が水面に着くくらいのタイミングでキャッチを始めるまで前に伸ばした腕が下がらないようにグライドし続けなければいけない。

クロールの短距離フォームで泳ぐ時は、反対側の腕をリカバリーで前に戻すくらいのタイミングでキャッチを始めるまで前に伸ばした腕が下がらないようにグライドし続けなければいけない。

そうしなければ、次の動作でしっかりとハイエルボーで水をかくことができない、入水の後に下がった腕が水の抵抗になり、ストロークのテンポだけが上がって、ただ腕をグルグル回しているだけになってしまう。

クロールで入水後の腕の位置が水面ギリギリの場合

体重を前に乗せることができない

腕を伸ばす位置が水面ギリギリであれば、腕が下がってしまう心配は軽減されるかもしれないが、指先が水面に上がってしまうと身体が若干起き上がるような姿勢になるので、体重を前に乗せることができなくなる。前に進むためには前傾姿勢になる必要がある。

腰落ちの原因にもなる

また、水面ギリギリで腕を伸ばす姿勢は、後ろに体重がかかりやすいため、腰落ちの原因となり、下半身が下がりやすくなってしまう。

肩の負担にもなる

肩の筋肉によって腕が下がらないように持ち上げ続ける動作に加えて、ローリングによって身体が沈み込むのにもかかわらず、肩から先を水面に向かって伸ばすので、かなりの肩関節の柔軟性が必要な姿勢でもある。

クロールで入水後の正しい腕の位置は水面下20cmくらい

ネイサン・エイドリアン(Nathan Adrian、1988年12月7日 )は、ワシントン州ブレマートン出身のアメリカ合衆国の競泳選手であり、オリンピックと世界水泳選手権の金メダリストでもある。

この ネイサン・エイドリアンの水中映像を見てみると、入水後の腕の位置は水面ギリギリではなく脇の延長線上に伸ばしているのがわかる。

入水後の正しい腕の位置は、水面下20cmくらいの位置だと言われている。目安としては肩より肘、肘より手のひらが若干下になるくらいの位置である。

まとめ

水面下20cmくらいに腕を伸ばすとなれば、無理やり腕を持ち上げる必要もなくなるので、肩が楽になって泳ぎやすくなるだろう。

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