WordPress ブログサイトを構築するには

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WordPressブログの環境構築メリット

WordPressは、ブログを作成するためのアプリケーションです。投稿ページの他に固定ページも作成できることから、個人のブログから企業サイトに至るまで幅広く利用されています。

WordPressは、CMS(Contents Management System)に分類され、直訳するとコンテンツ管理システムです。

通常、Webサイトを作成・公開するためにはHTMLやCSSの知識が必須ですが、WordPressに代表されるCMSを利用すればそのような専門知識などをもっていなくとも文章や画像といったコンテンツさえ準備する事が出来ればWebサイトを作成・公開する事が出来ます。

WordPressは、CMSを利用して作られたホームページの60.1%のシェアを占め、全てのWEBサイトという観点から見ても22.4%がWordPressを利用して作られています。

無料で使える

WordPressというアプリケーションを使う費用は、一切かかりません。個人のブログでも商用サイトでも無料で利用できます。

ただし、有料テーマやプラグインの有料オプションを使う場合や、サーバーのレンタル、独自ドメインの取得などには費用がかかります。

テーマが豊富にある

テーマとは、WordPressで作成するブログのデザインを決める「テンプレート」です。テーマを入れ替えるだけで、簡単にサイトのイメージを変更することができます。

WordPressのテーマには、無料で公開されているテーマや、有償で販売されているテーマがあります。通常、テーマを入手するには、WordPress公式サイトのテーマディレクトリを利用するのが一般的です。また、企業や個人が運営するWebサイトなどを通じて、ダウンロード・購入する方法もあります。

しかし、膨大な数があるテーマの中から、あなたのイメージに100%合ったものを選ぶことは難しいでしょう。

この問題を解決するのが、テーマの「カスタマイズ」です。

WordPressでは、テーマを自分の好みに合わせて自由にカスタマイズできます。

プラグインを使って機能を拡張できる

プラグインとは、WordPressの機能を拡張するためのツールです。

例えば、関連記事の一覧を表示する、新着記事を表示する、記事一覧にサムネイルを付けて表示するなど、さまざまなプラグインが用意されています。

プラグインを使って、個性あふれたサイトを自分の思い通りに作れることは、WordPressの最大の魅力です。

SEOに強いコンテンツを簡単に作成できる

サイト作成後は、Googleの検索ページに上位に表示されるように、SEO対策を施す必要があります。

WordPressでは、SEO対策用のプラグインが用意されているので、SEO初心者でもSEO効果を最大化するサイトを作り上げることができます。

定期的にバージョンアップされる

WordPressは、2003年5月に公開されて以来、常にバージョンアップが行われており、機能追加で利便性を向上させるだけなく、セキュリティ面でも進化しています。

長期的にサイト運営を続けたい方も安心して利用し続けることができるアプリケーションです。

WordPressに関する情報が多い

WordPressのユーザが多いので情報が豊富です。WordPressに関する書籍は数え切れないくらい出ており、何か困った事が起きてもGoogle検索で大体の事が解決できます。

WordPressのサイトにアクセスして表示されるまでのしくみ

WordPressでは、ユーザが投稿した記事やそれに対するコメントなどが直接HTMLのファイルを生成する訳ではありません。

WordPressは、「PHP」というプログラミング言語で構築されており、コンテンツの管理には「MySQL」というデータベースを利用して、CMSとしての機能を実現しています。

WordPressで作成されたWebサイトにアクセスした時、サイトが表示されるまでの大きな流れは次の通りです。

  1. ブラウザはサイトに見たいページの情報を送ります。
  2. サーバサイトにアクセスがあるとPHPが動作し、MySQLから記事やコメントなどのデータを取り出してHTMLを生成、送信します。
  3. 送信されてきたHTMLを、ブラウザがうまく変換して表示します。

コンテンツの管理にデータベースを使う理由

WordPressでは、コンテンツの管理にデータベースを利用する事で、「コンテンツ」と「Webサイトのテンプレート」を別々に管理できるようになっています。

MySQLを操作するためのSQL文が書ければデータベース中のコンテンツを一斉に扱う事が出来ますし、HTML、PHP、CSSが書ければ自由なレイアウト、デザインでコンテンツを展開出来ます。

また、Webサイトの見た目をテーマによって簡単に切り替える事が出来たり、プラグインによる拡張が容易に行えたりといった機能を提供できるのも、コンテンツ管理にデータベースを利用しているおかげです。

コンテンツをデータベース化し、表示をプログラムで作るという仕組みがWordPressの汎用性、拡張性の高さを支えています。

WordPressを使える環境を作る

WordPressを使うには、無料のサービスを使うか、独自でサーバを用意して環境を構築するかを選択する必要があります。

無料ブログサービスのWordPress.comを使う

WordPress.comに登録すれば、無料のサイトやブログを簡単に作成できます。カスタマイズ可能な何百ものモバイル対応デザインやテーマをすべて無料で利用でき、ホスティングとサポートも無料です。

ドメインは、無料で利用することもできますが、オリジナルのドメインを使うことはできません。一般的なURLは、サブドメイン形式か、サブディレクトリ形式になります。

有料オプションを選択すると、独自ドメインも利用できます。

サーバをレンタルしてWordPressをインストールして使う

レンタルサーバでは、WordPressの利用を考えられているタイプもあり、ワンクリックでWordPressの環境が構築できます。

レンタルサーバでWordPressの運用を行う場合は、独自ドメインを使うので、SEO対策(検索エンジンから高い評価を受ける対策)の上で有利になります。

WordPressをインストールする前に決めること

ドメインを決める

オリジナルドメインを取得するか、

  • http://(ここを決める).jp/
  • http://(ここを決める).com/ など。

無料ブログサービスのサブドメインを利用するかを決める必要があります。

  • http://(ここだけ決定できる).hym.jp/

サイトの運用形態を考える

将来的に複数サイトの運用を考えている場合は、ドメインを増やして運用するのか、サブドメインを増やして運用するのか、サブディレクトリを増やして運用するのかを、初めに考えておく必要があります。

  • サブドメイン形式は、http://(ここだけ決定できる).hym.jp/
  • サブディレクトリ形式は、https://hym.jp/(ここだけ決定できる)/

WordPress環境のインストール

無料ブログサービスを利用する

無料ブログサービスを利用する場合は、インストールは必要ありません。ドメインを決めると自動的にWordPressの環境が構築されます。

レンタルサーバを利用する

独自にサーバをレンタルしてWordPressの環境を構築する場合は、WordPressサイトからダウンロードして解凍し、サーバにアップロードします。また、WordPressを利用する場合は、MySQLが必要になります。

最近のレンタルサーバでは、WordPress専用サーバを使うことができます。この場合は、レンタルサーバの管理メニューから、MySQLの自動インストールとWordPressの自動インストールを選択するだけで、WordPressの環境が構築できてしまうのでとても便利です。