ドライブレコーダーの押さえておきたい機能と選び方

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ドライブレコーダーは、2017年の東名高速のあおり事件以降に搭載する車が増えた。また、2019年8月10日に常磐道で発生したあおり運転・暴行事件を受けて、新たにドライブレコーダーの必要性を感じている人も多いことだろう。

求めるドライブレコーダーのタイプに変化

ドライブレコーダーの需要が増えた今では、1カメラ、前後カメラ、360度カメラなど様々なドライブレコーダーが販売されている。1カメラはフロントのみ、前後カメラはフロントとバック、360度カメラは全方位を記録できるものになる。

常磐道でのあおり運転・暴行事件以降、求めるドライブレコーダーのタイプに変化が起きた。それは、2017年の東名高速以降は前後を記録できる2カメラであったものが、テレビで流れる運転席での暴行映像をうけて、車内も記録できる360度撮影できるタイプを求める人が増えたことだ。しかし、360度カメラは前後カメラに比べて画質が劣り、ナンバープレートが見えにくいという弱点がある。

Amazonでは、前後にふたつのカメラを設置するタイプだと5000円程度から、360度タイプだと1万円台からあるが、量販店が扱っているタイプになると、前後カメラは1万円台から、360度タイプは3万円台からと高額である。

通常ドライブレコーダーは数か月使用して交換が必要になるものではなく、量販店が扱っているメーカーは信頼性が高い製品だから高価なのかもしれない。だが過酷な車内環境では、いつ壊れるかわからないので高額なタイプは躊躇してしまう。

量販店が扱っているメーカーの製品を3台の車に取り付けたことがあるが、過酷な車内環境により2年で全滅してしまった。また、ドライブレコーダーの性能は年々進化しているため、安価で性能が良さそうな製品を取り付けて壊れたら次の製品に変えるという方が良いかもしれない。

ドライブレコーダーの機能と選び方のポイント

ドライブレコーダーは、はっきりと映ってくれないと意味がないため画角や画質をよく確認して選びたい。

レンズ 画角

レンズ画角の数値が高いほど広範囲の映像を記録することができる。数値が低いと死角となる場所が多くなり、斜め前方や横方向からの追突などの事故の際に映像が記録できない場合がある。

画素

画素の数値が高いほどきれいな映像が記録できるが、静止画時と動画時の画素数は別であるので動画時の画素数が多いものを選ぶ。目安として「Full HD」以上であれば、ナンバープレートなど詳細な映像記録も可能である。

夜間対応

昼間ははっきり映っていても、夜間は明かりが少ないので映像が暗くなり確認がしづらくなる傾向にある。センサー等で夜間や昼間の明るさの少ない場所でも映像を見やすくなっている「夜間画像補正対応品」を選ぶ。

ノイズ対策

ドライブレコーダーは電磁波(ノイズ)が発生する部品を使用している場合が多く、ナビのGPSや地デジ、ラジオにノイズが発生する事があるので対策品を選ぶ。

LED信号対応

信号機が何色で点灯していたかは、アクシデントの際に重要な証拠映像となる可能性が高いが、LED信号は目に見えない速さで点灯と消灯を繰り返しており、信号の消灯と撮影が重なると画像確認の際、点灯していないように見える可能性がある。「LED信号対応」機種なら1秒あたりの周期が重ならないよう撮影が可能である。

画像補正

逆光やトンネル出口、夜間など明暗差の大きいところでは記録映像の一部が真っ白や真っ黒に映ってしまう場合がある。画像補正機能(HDR機能やWDR機能とも呼ばれる)を搭載した製品であればそういった状況でも見やすい映像を記録できる。

モニター画面

モニター画面は大きい方が使いやすい。どこまで映っているかがわかりやすいからだ。モニター画面が無い場合は、メモリーカードに保存された動画で確認しないといけない。 最近ではスマホで映像を確認できるタイプもある。

専用microSD同梱

ドライブレコーダーの故障と思われる原因の多くが、映像を記録するメモリーカードである。耐熱や耐震など環境が厳しい中でも使用でき、かつ運転中カードに常時記録(書き込みや上書きなど)を行うためカードの耐久性も必要だ。メーカーの規定に合わないとトラブル発生の可能性が高まる。しかし同梱のSDカードは容量が少ない、自動保存で上書きされないように容量をアップしておきたい。

Gセンサー

車が通常とは異なるG(衝撃)を受けた場合に反応するセンサーのこと。加速度センサー・衝撃センサーと同じ意味で使われることが多い衝撃を感知するセンサーの総称。センサーが感知した映像はメモリーカード内に通常録画とは別に保存される。

GPS内蔵

GPSによって位置(経度、緯度情報)や走行速度情報を記録してくれるので、アクシデントの際の証拠能力が高くなる。

本体固定

事故時の衝撃は強くしっかり固定できていないと衝撃で外れてしまうことがある。強力な粘着シールタイプか器具等で固定するタイプを選ぶと良い。

駐車監視機能

エンジンを停止した後、衝撃や動体検知により、ドライブレコーダーが録画してくれる機能のこと。この場合、本体に内蔵の電源で撮影できるものと、別売の電源コードを接続しないと機能しない場合と2パターンがあるので確認が必要である。

メーカー保証

万が一の故障でも修理や相談に応じてくれる保証の付いたもの。

人気のドライブレコーダー

1位 コムテック ZDR-015

高画質、駐車監視、安全運転支援などの基本的機能が充実しており手頃な価格。

2位 コムテック ZDR-026

後方車接近お知らせ機能がついており、あおられるとアナウンスしてくれる。

3位 ケンウッド DRV-340

暗所から明るい屋外に出たときに起きる映像の白飛び防止、場所を記録できるGPSなどの便利な機能が一通り揃うエントリーモデル。

まとめ

高価なドライブレコーダーを選ぶのではなく、安価な前後カメラタイプを車のフロントとリアに2つ設置し、1つの後カメラを運転席サイド、1つの後カメラを助手席サイドを映すなどにする方がフロントとリアの画質も良いし安価に搭載できるのではないだろうか。

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