夏休みの10kgダイエット
20年位前、洋子(仮名)が小学校に入学した時の担任の話。
洋子は、生まれた時から身体が大きく、かなり太めの子ではあった。
ある日のこと担任から電話がかかる。
お母さん、何を食べさせたらあんなに太るのか?
当時の体格は、身長120cm、体重35kgって感じ。
外食はせず、毎日必ずご飯を作っていたので、
手作りの食事を食べさせています
と答えた。
電話の次は、小学校に呼び出され。
夏休みが終わるまでには、10kgは、痩せさせると約束しろ!
と言われる。
更に、
学校の給食は6年生の配食係に話して、量をみんなの半分にします。おかわりはさせないので、お母さんからもしっかり話してほしい。
とも言われる。
夏休みに10cmは身長を伸ばしなさい
初めは黙って聞いていたが、さすがに腹が立ってきた。
そして、担任の身体を下から上へ見上げると一呼吸して言った。
それなら先生は、140cm位のその身長を、夏休みが終わるまでに10cmは伸ばすように頑張ってください。
私も親子でダイエット頑張りますから先生も頑張ってくださいね。
と言ってやった。
その日から、毎日毎日、親子で散歩して頑張って痩せた。
夏休みが終わる頃になると身長も伸びたので、10kg痩せた子供は平均体重になっていた。
担任は、クラスのみんなの前に洋子を立たせ、
すごくがんばってダイエットした洋子ちゃんに拍手~
とやったので、洋子は当然のごとく学校がキライになった。
子供への苛立ちを子供に返す教師のイジメ
私は校長に相談に行き、職員室で担任を含めて話し合った。
担任は職員室の中では、
成人病にならないか心配だったから~
と、声にならないような声でモゴモゴ言ってた。
私は、職員室を見渡すと、
いや~、この中にもかなり平均体重上回る人が沢山いますね。
洋子の事ばかり心配して下さらなくて大丈夫ですよ~
親は、子供が元気に育ってほしいと思っていますが、先生の親はきっと、なぜこの子は身長が伸びないのか?と、悩まれた事でしょう。
私は、太っていたり痩せていたりという、個人の特徴をみんなの前で言う先生を軽蔑します。
と言うと担任は、
実は、私が1年生の担任になってすぐ、口の悪い生徒にチビ!チビ!と言われた事への苛立ちをあなたの子供にぶつけてしまいました。
と言った。
絶対にあってはならない、先生によるイジメだった。
洋子は、仲良しのお友達に支えてもらい1年生を過ごした。2年になると担任が代わり、結局この問題は責任問題になることもなく、ウヤムヤなまま終わってしまった。
これが今の時代だと、きっと大きな問題になるはずだ。
今でも子供が不登校になる理由に、「クラスメートのいじめ」の他に「教師のいじめ」があがっている。
自殺する子供たちのきっかけが、心ない先生の態度やひとことが要因であってはならない。
まとめ
「教師から子供を守ることができるのは親だけなのだ。」