「僕が生徒会長になった暁にはいじめを撲滅します!」
今年の生徒会長が選挙の時に掲げた公約だ。
でも、私はこの公約を聞いて違和感を覚えた。
何故なら担任が、「この学校にはいじめなどはありません」と言っていたからだ。
生徒しか知らないいじめの実態
「いじめはなくならないよ!」と息子が私に話す。
自分のクラスだけでも、いじめるグループといじめられるグループがあると言う。
菌遊び
入学から1年、すでにこのクラスには不登校の子が2人いる。
Aは入学後すぐに不登校となり、学校に来ていない。
Bは最近不登校となった。
Bが休むようになると、いじめグループは大声で「Bは、A菌がうつった‼️」と笑う。
また、ターゲットの子の身体、机、教科書にわざと触り、いじめグループ内で汚い物をつけあうような行動をとりながら、「汚いやめて」と逃げまわる。
物を取ったり隠したり
いじめグループは、ターゲットにする子の筆箱を取り、キャッチボールのようにして遊んだり、筆箱を隠して嫌がらせをする。
また、人に借りたシャープペンをターゲットの子に「これあげる」と言って渡す。いつの間にかターゲットの子が持ち主からシャーペンを取ったことになっている。
下校時にカバンを持たせる
最近は副教材が増えて10kgほどにもなる生徒のカバン。
下校時に1人の子供が4人分のカバンを担いでいる風景をよく見かける。
その周りには、手ぶらで帰る生徒たち。
いじめが表面化しない理由
いじめがあるのは教師の恥
いじめにあっている生徒が声を上げることはない。いじめを見ても、「それはいじめだ、やめろ!」などと注意できる生徒は少ない。
いじめる生徒は、教師が見ている前では露骨な行動はしない。傍から見るとただ遊んでいるかのように見える。
教師もバカではない。校長先生でさえもいじめに繋がる行為が行われていることを知っているが、決定的な尻尾を押さえきれないでいる。
校長先生に「いじめはありますか?」と聞くと、「あります。」と答える。
いじめが疑われる事案では、アンケートが取られたりする。
それでも、いじめを目撃した生徒は声を上げない。だから、いじめがなかなか表面化しない。
担任も、「自分のクラスにいじめがあることは恥」と思って隠したいのだろう。
いじめる生徒が怖い教師
いじめグループは素行が悪い、授業妨害も毎日のことだ。
入学直後は、学校から保護者に「授業中に妨害があれば、その生徒は廊下に出したり他の教室で落ち着くまで過ごしてもらいます」と通知までされた。
息子は自席でペン回しをしているだけで、他の生徒の邪魔になると言われて教室外に出されたこともある。
でも、最近はいじめグループが騒いでも、
「教室から出る?どうする?」
とやさしく聞くだけ聞いて結局放置する。
担任は、いじめグループの子供が怖いのだ。
教師もいじめの一員
担任は、いじめグループから受けるストレスを晴らすべく、自分がパワハラするターゲットの生徒を決めている。
いじめグループの生徒が騒いでいても何も言わないのに、パワハラのターゲットが少しでも話をするものなら、呼び捨てで名前を呼び、「うるさい!」と続ける。
たとえばこんなかんじ、
「上田 ! うるさい‼︎」
また、パワハラのターゲットの生徒が授業中に質問しても質問に答えず、
「はいはい!」
としか言わない。
ただの憂さ晴らしだ。
悪い生徒もいるが、教師たちにもかなり問題があると思う。
いじめ撲滅に消極的な学校
学校で、出会うたびに人の容姿の悪口を言う上級生がいる。先生からは何度も指導されているがエスカレートするばかりである。
上級生の学年と苗字はわかるが、クラスが判らない。
その上級生を特定し対応するため、学年の生活指導の先生に電話する。
生活指導の先生からは、
「そういう上級生はいると思いますが、個人情報保護の観点から、クラスを教えることはできません。」
と回答された。
人の人格尊重を無視していじめをする生徒の情報は、個人情報保護法により守られているというこの矛盾。
わけのわからない学校の抵抗空しく、あくる日には子供が簡単に調べてきた。
市町村のいじめ通報窓口へ
いじめ撲滅は子供たちだけでは出来ない。学校にまかせても進まない。
いじめは、早急に対処しなければ、どんどん傷口が広がってゆく。
一番対応が早いのは、「市町村のいじめ通報窓口」だ。生徒、親、親戚、友達などから情報提供を行え、匿名での情報提供も可能である。
上級生が執拗に容姿の悪口を言っていた件では、翌日には学校にヒヤリングに来ていた。
その上級生は、他にもいろいろな生徒に容姿上の悪口を言っていたが、誰にも悪口を言うことはなくなった。
教師には、「子供たちにしっかりと世の中のルールを教えて欲しい」とつくづく思う。
果たして、生徒会長は公約を守ることが出来るのだろうか?
まとめ
「いじめを見た、いじめに遭ったら、市町村のいじめ通報窓口へ。」