水泳選手はすべてを犠牲にして練習しないといけないのか

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南国気分

今日のテーマは、「水泳選手は、決して休まず水泳の練習に来ないと選手失格なのか、水泳以外のことをすると選手失格なのか」という素朴な疑問である。

事の発端はこうである。

毎年恒例の家族旅行は〇か×か

今夏、我が家は毎年恒例のダイビング旅行に行くことが1年前から決まっている。

しかし7月に入り突然、水泳クラブのコーチから、

8月に県外で2泊3日で3校の合同水泳合宿を行うので全員参加すること。

という話があったのだ。

その時期は恒例のダイビング旅行があるので参加できません。

と言ったところ、みごと油に火を注ぎ、

私の子供も水泳選手だったが、子供が選手の間は旅行など行ったことはありません。お盆も正月もありません。合宿があることはお伝えしましたからね。

と、なんとも強引なお誘いだ。

そしてこの日以降、コーチはずっと怒っている。

コーチが変われば考え方も違う

他のクラブに在籍しているときはこうだった。

コーチ、旅行に行くので1週間ほどお休みします。

1週間も休むことはお勧めしませんよ。

休みの間中は、海の中と海の上、そしてプールで過ごします。

ほう、それはいいですね。泳ぎに関係することなら全然問題ないですよ。

と快く言ってくれたのだった。

そして合宿の時は、原則参加ではなく、

来たら早くなりますよ~、お金もいりますけどね。(笑)

というレベルだった。

コーチに聞いてみたいこと

それは、

コーチの子供が水泳選手の間には旅行も行かなかったというけれど、すべてを犠牲にして、子供さんはオリンピック選手になれましたか?

と言うこと。

でも、これは胸にしまっておこう。

水泳選手としての心構え

当然、子供が水泳選手である以上、泳ぐこととかけ離れた旅行(たとえば登山など)や、のんびり温泉&観光旅行は考えていない。

日々、ダイビングでの肺呼吸やスキンダイビングでのフィン練習と潜りの練習、船上での動きで体幹を鍛える。そして、水泳に役に立つことは多いと思っている。

旅行なんかありえません。

と言うコーチと、

泳ぎに関係するのなら問題ないですよ。

と言うコーチ。

この対極に位置するコーチのどちらの言うことが正しいのだろうか。

その答えはアナザースカイが知っていた

そう考えていた時、偶然にも日本テレビのアナザースカイが始まった。元競泳選手でメダリストの松田丈志さんが出ていたので見入ってしまった。

アナザースカイでは、元競泳選手でメダリストの松田丈志さんが、高校生の頃から合宿をしていたオーストラリアのゴールドコーストでの生活を振り返った。そして、現役時代からの一番の趣味であるサーフィンを披露した。

パドリングが世界トップレベルに

オーストラリアのゴールドコーストでの生活まで水泳練習重視の生活で過ごしてきた彼は、友人にサーフィンに誘われる。

水泳選手がそんなことをしていいの?

サーフィン?ここの水泳選手はみんなやってるよ。体幹もパドリングも良くなるし一石二鳥さ。

という言葉に誘われてサーフィンにはまってゆく。

確かにサーフィンはパドリングで水をかくので無駄ではない。さらに、サーフィンで波に乗ることで体幹は鍛えられ、軸がぶれない体が作られる。

そんな、傍から見ればリフレッシュとしか見えないが、水泳にも生きるサーフィンを楽しんでいた松田丈志さんだからこそ、16年もの長い間、水泳界の頂点に君臨出来たのではないのだろうか。

そうだ、これが私が求めていた答えである。

水泳に生きると思うことは、いろいろやってみればいいじゃないか。

タブー視された競技とは違う練習

たとえば、野球の世界では「肩が冷えるから」と水泳はタブーだった。しかし、最近では水泳をトレーニングに取り入れているし、今は水泳のトレーニングにも陸トレがある。

息子は、陸トレでも床に置いたはしごの間を駆け抜けたり、バランスボールの上に1人で20分ほど乗って立っていたり、なわとびをしてみたりと、一見水泳とは関係なく見えるが、瞬発力や体幹を鍛える運動をする。

水泳で使わない筋肉を強化しすぎると泳ぎに影響が出てくるが、水泳でも必要な瞬発力や体幹などを鍛えることはとても大切なことなのだ。

まとめ

「いろいろな運動ができると水泳も器用になる。子供のアナザースカイ、ホーム合宿に行こう。」

コメント

  1. ドルフィン より:

    みのり様
    こんばんは。息子が夏休みに入ったので、一時帰国中で東京におります。
    数日ブログに訪問しなかったのですが、、、、この内容はとても興味深いです。

    ちょっと私の話で恐縮ですが、私の住む国の水泳クラブは、8月は一ヶ月丸々お休みです。自主的にしたい人はするし、全くしない人もいるはずですが、それは個人個人の目指すレベルの違いによって変わります。

    学校は7月から夏休みに入り、クラブの練習はとりあえず週6ですが、コーチに申し出ればOkです。私たち家族も夏休みかクリスマス休暇しか、日本へ帰れませんし、長い休みは取れませんので、半年から一年前位には旅行計画をするのは、みのり様と同じです。その代わり、必ずプールのあるホテルに滞在します。海でシュノーケルで遊んだりもします。

    でも8月は一ヶ月間田舎に毎年恒例で滞在するので、近所にプールは無く泳げません。この時ばかりと陸上トレーニングをしたり、ヨガやストレッチを一緒にします。プールには車で1時間なので、週2回ほどしか行けませんが、たまに行くのも新鮮で楽しいですよ!

    選手生活はこれからが長いのですから、今から全てが水泳では、いつか必ず嫌になる時が来ると思います。その時に逃げ場がなかったり、他の遊びやスポーツなどの経験が無かったら、もっと落ち込みますよね。私は休む事も大事だと思います。練習、休養、栄養のバランスを上手に取って続ける事が重要では無いでしょうか。

    みのり様はそういった事もよくご存知で、素晴らしいお母様ですね!息子さんの強力なサポーター、そしてコーチですね!(我が家と似ています)

    ダイビング旅行の記事も拝見しました。私達も去年初めての沖縄宮古島を体験しました。今年も短いのですが行きます!私たちのヴァカンスを、日本を楽しみます。みのり様ご一家も夏休みを沢山楽しんで下さいね。

    • みのり より:

      ドルフィンさん
      こんばんは、今日もコメントありがとうございます。
      一時帰国お疲れ様です。私は海外に渡ったことがないので羨ましい限りです。

      ドルフィンさんのお話の中では、水泳の海外事情を聞くことができるのでとても楽しみです。
      やはりお国事情なのでしょうか、日本のクラブと比べてゆるいことに驚いておりますが、私はそれくらいのクラブが好きです。
      日本にありがちな、全て犠牲にしてという考え方には馴染めません。

      ドルフィンさんも休みの時にしか出来ないトレーニングをいろいろと取り入れられているのですね。
      そして、練習、休養、栄養のバランスを上手に取って続ける事、まさに同感です。
      いろいろな経験を踏まえて大きく成長して欲しいですよね。

      ダイビングの記事も見て頂き、ありがとうございます。
      息子は今週末から3週連続の大会になるので少しハードです。
      私たちも大会がひと段落してから沖縄に飛びます。

      良いヴァカンスになりますように。