私が共感した水泳コーチの指導方針

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南国気分

子供が水泳クラブを移籍していくつかの水泳クラブを見てきたが、私が理想とする水泳選手の指導方針とは正反対のクラブであった。

しかし、最近出会ったコーチの考え方は一味違う。

今までの水泳選手の指導方針に対する疑問を全て解消してくれたのだ。

私が共感した指導方針

練習メニューはオリジナル

練習メニューは、トップ選手が行っている練習で良いものを取り入れていたり、オリジナリティに溢れるメニューもある。特に体幹トレーニングには力を入れている。

メニューが始まる前には必ずブリーフィングがあり、練習のポイントを再認識させる。

パドルやフィンを使った練習もあるが、選手自身が今日の調子を自分で判断して使うか使わないかは自由に決めてよい。

選手に高圧的な接し方はしない

練習中は厳しいが、練習を離れると選手の輪の中にいつもコーチがいる。

コーチに用事があれば選手の輪を探せば良いので簡単だ。

選手の中にはメンタルが弱い子もいる。そんな子供たちもコーチに気軽に話しかけやすい雰囲気を一番重視している。

練習は厳しいけど練習に行くのは楽しい、そんな子供ばかりである。

適切なアドバイス

なぜこの泳ぎ方が良いのか、レースまでどのように過ごせばいいのか、今どういう栄養の取り方をするべきなのか、筋肉疲労を回復するためのドリンクの効果的な飲み方など、水泳に関わるいろいろなことを雑談の中でも教えてくれる。

早く泳ぐことにこだわり、水泳への情熱はとても熱い。

俺が出来るのだからみんなも出来る

コーチはマスターズ選手で現役である。なので、練習が始まるとコーチも選手の中に入って同じようにメニューをこなすこともある。

最近、大都市の水泳クラブはそのようなクラブが増えているという。

厳しいメニューでも、自分が周れないような無茶なメニューではないことを証明する。そして、メニューの間の休憩では選手と会話したり改善ポイントを指導する。

選手はコーチのお手本の泳ぎを毎日見ることができる。

そのような指導だから選手たちのフォームも自然にコーチの泳ぎに似てくる。

自分の身体は自分にしかわからない

身体に痛いところや疲れがあると思えば、泳ぐな!、休め!と怒られる。

無理して泳ぐとフォームが崩れる、崩れたフォームのまま泳いでも良い練習にはならない、その時は自分から練習を休むべきだ。そして、それは積極的な練習のひとつである。

だが、それから先は筋肉を強化したりして、痛くならないような、疲れが溜まらないような身体を作ってゆくことを自身で考えてゆかないといけない。

そのためには、栄養の取り方も教えてくれる。

故障をしないこと、それもひとつの才能だという。

同じ事でも毎日指摘する

毎日の練習ですべての選手に改善点を指摘する。

フォームが改善され良い泳ぎをしたときには、今の泳ぎはよかったぞ!と明確に伝える。

フォームが改善されていない時は、まだ直ってないぞ!と伝える。

その場で泳ぎの良し悪しを伝えられることにより、フォームが改善されるまでの時間も短くなる。

だが、例えば手をたった2cm外側に修正することが選手達にとってどれだけ大変なことなのかを理解しているので、長い目でゆっくりと成長を見守る感じだ。

あらゆるスポーツをやれば良い

水泳以外のスポーツをやると泳ぐための筋肉作りの邪魔になるので他のスポーツはやらせないように、と以前のコーチは言っていた。

しかしコーチは、球技、格闘技、あらゆるスポーツをやれば良いと言う。

いろんなスポーツをやることで、からだ全体を使う器用さが増してゆく、それは水泳をやる上で決して妨げにはならない。

そして将来のいろいろな可能性や選択肢も増えてゆく。

どの競技で結果が出るかはわからない。

まだ若いのだから。

まとめ

「水泳選手へのコーチングの原則は、水泳選手が水泳を心から楽しむ火を消さないことである。」

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