最近、1歳未満の乳児に蜂蜜を食べさせ乳児ボツリヌス症を発症して死亡したというニュースを聞いて古い記憶が蘇った。
1歳未満の乳児に蜂蜜を食べさせてはいけない
蜂蜜に含まれるボツリヌス菌は極微量であり大人が食べても何の問題ないが、まだ免疫力が低く腸内環境が整っていない赤ちゃんが食べてしまうと、万が一ボツリヌス菌が増殖しても食い止めることができずに乳児ボツリヌス症を発症してしまう。
看護師でも知らない人もいる
私が子供を産んで3カ月経つ頃、風邪から喘息を発症して子供が入院したことがある。もちろん乳飲子なので私も一緒に入院した。
点滴を24時間する我が子…
泣くと喘息で呼吸が苦しくて青くなる我が子…
酸素テントの中に一緒に入りずっと抱いていた。
点滴が漏れてしまい処置室に連れて行かれたが、
10回刺したけどダメだったので薬を確実に飲ませてください!
と看護師に言われる。
まだ離乳食も始めていないので上手に薬を舌で出してしまう我が子。
飲んで~、飲まなきゃ辛くなるよ~
と話しかけながら口に入れていると、まだ新人?らしき若い看護師さんに、
お母さん!少しは、工夫して飲ませなきゃダメじゃない!大事な薬なんだからね!蜂蜜に混ぜるとか考えて、母親でしょう?
と少し怒ったように言われた。
私は、1週間近くウトウトしか出来ず付き添いをしていたので頭がボーっとしていたが、まだ離乳食すら食べた事のない生後3カ月の子供に蜂蜜??と言われたことに反応した。
は・ち・み・つ?
と大きな声で叫ぶと、周囲の親もビックリした様にこちらを見る。
それでも頭がボーっとしている私は、その看護師に向かって、
この子、離乳食もまだなのに蜂蜜ってダメなんじゃなかった?ボツリヌス菌が。ねぇ、あなたほんとに看護師?大丈夫?
と何度も繰り返して聞いていたらしい。
ちょうど通りかかった医師が私を止めてくれて、
1歳未満の乳児にはちみつはダメなのだ。
と看護師に説明する。
そして医師から、
離乳食すら食べた事のない我が子が顆粒の薬を飲むのは本当に大変だけど、その子の為だから頑張って!お母さん!
と言われて涙が溢れだした。
子供を24時間抱っこしていて、夜は同じ部屋の子や付き添いの親に迷惑にならないように、「泣かないで大丈夫だから」と語りかけ、ほぼ寝れないで頑張っていたのに、ダメ母だと言われてどうしたらいいかわからずにいると看護師に変な指導をされて、「もしかして自分は母親の資格すらないのかもしれない」と思ったときの医師の労いの言葉は重かった。
今思いだしても怖すぎる。
もし、私が蜂蜜が乳児にはダメだと知らなくて、しかも看護師に蜂蜜に薬を混ぜて食べさせなさいと指導されてそのとおりにしていたら…今、元気な子供はいなかったかもしれない。
まとめ
「蜂蜜を与えるのは1歳を過ぎてから。蜂蜜以外にも黒糖・コーンシロップ・非加熱の野菜ジュースもNGだ。」