スマホ販売とシステム販売の共通点

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南国気分

 

もはやITは仕事やプライベートの両面で不可欠なツールである。

IT機器を使っていると、さまざまなトラブルに遭遇する。

たとえば、パソコンが壊れた、ネットワークに繋がらなくなった、バックアップ機のハードディスクが壊れた、サーバのハードディスクが壊れたなどである。

また、OSやソフトウェアも新しくなり、新しいパソコンにシステムを移行したり、新しいシステムの導入をしたり、Webサイトを構築したり、その時代の最新技術に対応していかなければならない。

しかし、中小企業などではITに詳しい人材がいれば良いが、ほとんどの中小企業ではITに詳しい担当者はいないに等しい。ITに詳しい担当者の中にはマニアックでプロのエンジニアより知識が豊富な人もいるがまれであり大体は趣味レベルの人たちである。

システム販売の現状

システム担当者がいない場合は、IT機器の導入やシステムの導入を外部のシステム会社へ委託することになる。

システム会社の営業から、「これらの機器が必要です」と提案された場合、その提案された機器の必要性を検討することは、ITの知識がなければ難しい。

 

ある業務系のシステムが必要になり、何種類かの候補を選定し、機器についてはそれぞれのシステム会社へ提案してもらった。

構成は簡単で、2台のパソコンを導入し、1台のパソコンにサーバ機能を持たせ、バックアップ装置を導入するというものだ。

カタログによりソフトの動作スペックが判っていたため、自分で環境構築の概算費用の想像ができたが、システム会社から出てきた見積もりは、その10倍以上の高価なものだった。

 

見積もりは、パソコン1台、サーバ専用機1台、HUB、NASで100万だ。ソフトの費用は別で50万円。

 

システム会社の営業に問い合わせる。

「何故この2万円もするHUBがいるのですか?」

と質問すると、

「この2万円のHUBがないとシステムが動きません。」

と言われる。

 

「カタログを見るとこのソフトは普通のパソコンのOSにインストール可能ですが、サーバ専用機は別途必要なのですか?」

と言うと、

「このサーバ専用機でないとシステムが動きません。」

と言われる。

 

「ソフトのインストールと設定は自分でやります、マニュアルがあるので操作説明もいりません。」

と言うと、

「ソフトのインストールと設定と操作説明を省略することはできません。出張で2日はかかりますので交通費が別途で20万円が必要です。」

と言われる。

 

最後には、

「推奨機器と操作説明とソフトが一式でなければ売れません。」

 

説明を聞いているとなんとなく判ってきた。

 

ITに詳しくない中小企業担当者に、これでしか動かないと言って機器とシステムをセットで売るつもりなのだ。HUBも安価なHUBがあるということは決して言わないし、操作教育も半日もかからない内容だ。

サラリーマン時代に、顧客の要望に沿う安価なシステムを提供したいと提案してきた私は愕然とする。そして、システム会社の中には、IT機器やシステムのことを知らない人たちに充分な説明をせず、このような売り方をする会社があるということにショックを受けた。

同様な売り方はスマホ販売でも行われる

スマホの売り方が似ていてわかりやすいだろう。

スマホとかパソコンに詳しい人と思った人には余計な商品を薦めずに契約をすぐ終わらせて、無知な客や高齢者には、いろいろなオプションを付けたりさまざまな物を売りつける。

中でも、無知な客や高齢者に売りつけやすいのは、128GBのSDカードだという。ネット通販などで買えば7000円程度、キャリア経由で買うと倍以上の金額になったりする。

高齢者に128GBは必要ないとわかっていても、適当な言葉を投げかけて買わせる。

スマホの使い方も、何が必要なのかも判らない高齢者に、

「これが必要です。これが最適です。これだけ容量があると安心です。」

と過剰のプランやオプションを契約させる。

 

システム会社の見積りも同じだ。

相手先の担当者が高齢であったり女性であったり、一見してITに詳しくないと見ると、より高いものや使いこなせないほどのスペックの機器などを提案する。

「これがないと動かない」などの適当な言葉を投げかけられるが、その内容が本当かどうかを検証する力がないので、結局はシステム会社の言いなりで契約させられてしまう。

そういえば、高齢者が最近パソコンサポートで高額契約されていた事件もあった。

 

内容をしっかりと見極める知識が必要である。

まとめ

「自信がない場合は、詳しい人に同行してもらおう。」