幼少時に生まれる前の記憶を語る子供は意外と多いという。
しかし、その記憶は成長に伴って無くなってゆく。
我が家でも突然息子が生まれる前の記憶を語りだした。
それは4歳のある日のことである。
生まれる前の記憶が残る幼年時代
どのお母さんの子供に生まれるかを決める
僕は、お父さんとお母さんが若い頃から見ていたんだよ。
それは、何の話なのかな?
僕が生まれる前の話だよ。
へぇ~、どこから見ていたの?
雲の上から見ていたんだ。
へぇ~、ひとりで見ていたの?
いや、神様と一緒に見ていたんだ。
『どのお母さんの子供に生まれるかを自分で決めなさい』と神様に言われていろいろな人を見て回ったよ。
何人かのお母さんになる人を見て、やっとお母さんを最初に見つけた。そうしたらお父さんもそこにいた。まだ若かったよ。
しばらくは、お母さんのところに行ってみたり、お父さんのところに行ってみたりして様子を見ていたんだ。
そして、神様に『このお母さんがいい』とお願いした。
すると、雲の上からすっと体が落ちて、気がついたらお母さんの体の中にいた。おなかの中はふわふわして気持ちよかったよ。
でも、時々暴れたくなって足で思いっきりおなかを蹴ったりして遊んでた。
お父さんが僕に向かって歌をうたってるのが聞こえたけど、その時は動いていたでしょ。
あれは、喜んでたんじゃなくて、『眠たいのにうるさいなぁ』と怒ってたんだ。
突然怒涛の如く話をする。
生まれた時の記憶
そのうち、おなかの中でへその緒をもってぐるぐる回転して遊んでいると、へその緒が首に巻き付いてとれなくなってしまったんだ。
そして、どんどん首がしまって、苦しくて、うんちした。
苦しくて暴れているうちに急におなかの中から外に出てしまった。
今度は息ができなくて苦しいのに、おしりをペンペンペンって3回叩かれてすごく痛かったから泣いたんだよ。
でも、それで息ができるようになったんだ。
お母さんのところに生まれて良かった?
うん、よかったよ。
友達で『生まれてこなければよかった』って言う子がいるけど、それは言っちゃいけないんだよ。自分で選んだんだから。
子供はお母さんを選んで生まれてくるんだよ。
子供が生まれた時の状況
まだその時は、子供が生まれた時の状況を話してなかったのだが、その話の内容は生まれた時の状況そのままだった。
突然の逆子から
生まれる1ヶ月前まではおなかの中で普通の状態で育っていた。しかし、1週間前になると突然逆子になっていた。
これは難産になるのかと思っていたところ、生まれる日には自分でまた元の位置に戻っていた。
おなかの中でぐるぐる回転したため、生まれた時には首にへその緒が2回も巻き付いており呼吸をしていなかったが、助産婦さんに足をもって逆さまにされ、おしりを3回叩かれてやっとうぶ声をあげた。
生まれてすぐ、おなかの中でうんちをしてしまっていたことが原因で新生児黄疸と診断され、光線療法のために目にウルトラマンの目ような保護材を貼られて保育器に入れられた。
生まれる前の記憶があることは珍しくない
この話を聞いて、そんなことが本当にあるのかな?とネットで検索してみた。
すると、幼稚園から小学校低学年くらいの子供が生まれる前の話をするということはどうも珍しくないようだ。
驚くことに内容は同じで、
お母さんから生まれることを選んだ。
と言う。
そして、成長するとともにその記憶は薄れ、やがてなくなってゆく。
生まれる前から子供が選んでくれていたのだから大切に育てあげないといけない。
まとめ
「人生初めての選択は親を選ぶことだった。のかもしれない。」