自動車運転過失傷害事件 第2回公判 被告人質問
第2回公判のあらすじ
第2回公判では、被告人質問が行われる。時間は、弁護人30分、検察官30分、委託弁護人30分の合計1時間30分行われた。
被告人は入廷、退廷も一礼することもない、口では反省していると言うが、質問が進むにつれてボロを出してゆく。
余程心象が悪いのか、裁判官の顔もどんどん険しくなる。
検察官も明らかに怒って感情的になっている。被告人質問が終わった後、検察官が「こんな態度の被告人は初めて見た。」と呆れていたほどだった。
裁判官も時折質問を挟み、諭すようなことも言われていた。これも異例のことだと検察官から聞いた。
結局、被告の反省文は、裁判官から朗読することを許されなかった。
裁判官入廷
それでは開廷致します。
本日は被告人質問ということでよろしかったですね。
被告人は証言台の方に座って下さい。
それでは弁護人から質問をどうぞ。
被告弁護人による被告人質問
供述についてはまるで棒読みだ。被告弁護人による質問なので、何回もシミュレーションして頭に叩き込んだのであろうことが伺えた。
下記句点は間と同じ、文章的におかしいところも話した内容を忠実に再現する。
(弁)今、A子さんに対して、どう思っていますか?
― 私の、漫然とした運転、交差点での、確認が不十分であったことから、A子さんの体に、重大な後遺症が残ってしまうような大きな事故を起こしてしまい、心から申し訳なく思っております。
(弁)今回の事故自体の原因についてはどのように思っていますか?
― 運転者として漫然と運転し、交差点での安全を確認不十分であったことから、起こしてしまったと思っています。
(弁)あなたが?
― 私がです。
(弁)被害者のご両親に対してはどのように思っているか?
― 大事な娘さんにこのような怪我をさせてしまい、本当に申し訳なく思っています。
(弁)賠償のことをお聞きしますが、あなたは今回の事故の当時も今現在も、対人賠償無制限の保険に入っていることは間違いないですか?
― 間違いありません。
(弁)賠償については、この保険を使ってお支払いさせて頂くつもりですか?
― はい、そちらの方で対応頂ければと思います。
(弁)事故の日のことを伺っていきます。
事故の後のことなんですけど、事故直後あなたはまずどういう行動をとりましたか?
― はい、まあ、事故を起こしてしまった、大変なことをしたと思いました、それで、すぐに車から降りまして、A子さんのもとに駆け寄りました、それで、完全ではありませんでしたけど、意識がもうろうとされていましたので、大丈夫ですか、大丈夫ですかと声をかけ続けました。
(弁)あなたの方で110番や119番はしなかったのですか?
― あとで気が付きましたけど、その時は、このまま声をかけ続けなければ、今以上にA子さんの意識が無くなるとか、状態が悪くなってしまうという風に思いましたので、どんどん声をかけ続けないといけないと思い、ずっと、大丈夫ですか、大丈夫ですかと言っていましたんで、今思えば即座に119番するのは、私はしていませんでした。
(弁)結局119番は誰がしてくれたのですか?
― 私はそのままA子さんに、A子さんの左肩に軽くたたくといいますか、呼びかけながら大丈夫ですか、大丈夫ですかと言っている時に、周りの方がもう救急車を呼んだからねという声が聞こえまして、ちょっと、その時ははっと我に返ったといいますか、それで、近所の方が呼んでくださったのだなという風に、気づきました、知りました。
(弁)あなたとしては、当然事故を起こしたら通報しないといけないと思うんですけど、そういう考え以前に、まずは声をかけ続けないといけないということが頭に優先的にあったということですか?
― はい、今この場を離れちゃいけない、そういう風にしかその時は思っていませんでした、声をかけないと、かけ続けないとA子さんはどんどん悪くなっていく、そういう風に思いました。
(弁)えっと、あなたは今回の事故よりも前に交通事故を起こしたことはあるのですか?
― 3度程あったと思います。
(弁)その中には相手に怪我をさせたようなことはあったのですか?
― 1度原動機付きバイクで接触した時、相手側さんが転倒され、怪我を負われたことはあったと思います。
(弁)その時は、相手の方の意識がもうろうとしているとか、そんなことは?
― なかったです。
(弁)じゃあ、今回ほどの怪我を負わせてしまったのは初めてだったと?
― 初めてです。
(弁)まあ、ちょっと、冷静さを欠いていた所もありますかね、あなた。
― はい
(弁)近所の方が通報してくださって、消防とか警察とかが来ましたよね、来てからどうなりましたか?
― 救急隊員により処置が行われ、A子さんは、ストレッチャーで救急車に運ばれました。
(弁)あなたは?
― 私は警察の事情聴取が始まりました。
(弁)その現場で聴取を受けたのですか?
― はい。
(弁)事故の日以降の話を伺っていきますね。
その事故が去年3月7日にあったわけですけど、その後、被害者、あるいはご家族にあなたの方から連絡をいれましたか?
― はい、その日も、3月7日、8日、9日には搬送先の病院の方でご両親様にお会いしました、それから、3月10日、11日、12日、13日、14日とお電話をさせてもらいました。
(弁)その後は?
― 3月17日にお電話しました。
(弁)なんでそんなに毎日電話をかけたんですか?
― はい、一番はA子さん意識がなかったですし、大きな事故で、A子さんの体が心配で、少し持ち直した部分ですとか、もしそういう所がないでしょうかとか、逆に悪くなってしまったことは無いでしょうかとか、もうそればかりが気になってお電話させていただきました。
(弁)17日にかけた後はどうだったんですか?
― 17日にお電話させて頂いた時に、看病なさっている、そういった疲れもあるし、生活の方もばたばたしているし、少しでも落ち着いた部分があれば、こちらの方からお電話しますと言ってくださいましたし、あなたの方も生活もあるし、そちらの方も考えて頂いたらどうですかとおっしゃって頂いて、こっちからかけますからって言われて、そうさせて頂いてもよろしいでしょうか、という風に3月17日のお電話は終わったと思います。
(弁)あなたが電話をかけていた時間帯は何時頃でしたか?
― 大体、夜8時頃目途にお電話をさせて頂きました。
(弁)それは毎日のように?
― はい。
(弁)その時間帯を選んでいたのは何か意味があるのですか?
― まあ、日中もしくは夕方は、やはり、A子さんの看病をなさると言う事で、お忙しいでしょうし、それからご家庭に帰られれば夕飯であったり、まあ、いろいろ、やっぱり、お忙しいし、逆に、20時以降となればもう、それは夜遅くにもなりますので、20時頃であればという風に思いましたので、その時間頃にお電話さしあがるようにしていました。
(弁)まあ、そういう場合ですけど、毎日かけて相手に迷惑じゃないかということは考えたのですか?
― 今思えば、そこまでは、逆にすべきではなかったのかなと、その時には配慮がなかったと思います。
(弁)まあそれよりは先程の、容態とか心配とかいうものが優先的に浮かんできていたんですか?
― やはり、意識を失われていたということが全てで、A子さんの容態が気になりました。
(弁)じゃあ、まあ3月17日の電話でもういいですからと言われた時ですよね、その次に連絡をとったのはいつになるんですか?
― そうおっしゃっておられたんですが、4月になり4月6日に、どうしても、もう、その後どうかなというのが気になりまして、4月6日にお電話しました。
(弁)その時はどんな話になったんですか?
― えっと、まず、お父さまにかけたと思います、容態を伺いまして、10分程度話したかなと思うんですが、その後少ししましたら、お母さまからお電話がありまして、どうして電話をしてくるのかといったようなことを言われたと思います、で、私はやはり3月にはもう電話はいいと言われていたのですが、やはりどうしても、A子さんの体が気になりましたので、お電話させていただきましたと説明したと思います。
(弁)それではお母さんはなんとおっしゃったんですか?
― 電話をするのは保険会社に言われて電話をしているのですか、とか、まあ最初お父さんにA子さんの状態はどうでしょうという言葉を私は使ったと思うんですが、状態がどうかということはどういうことなのかというような言葉は頂いたと思います。
で、その時は任意保険の会社の担当の方の指示ではありません、その後、3月から4月といった所で、A子さんのその後は如何でしょう、それでお電話させて頂きました、というのはお母さんの方にはご説明させて頂いたと思います。
(弁)あなたとしては保険会社と関係なくて様子が気になるから電話したと、状態はどうですかという言葉を使ったわけですか、あなたは?
― そういう風な言葉を使ったんだと思います。
(弁)まあ、もしかしたら何か誤解があったのかもしれないということですか?
― はい、まあその、その時にも、お母さんも介護を、看護をといいますか、肉体的にも精神的にもしんどくてお仕事の方もしんどいし、ほんとに、いっぱいいっぱいなんです、というお話もありましたので、それは充分に理解できました。
(弁)結局この4月6日ですよね、この日ももう電話はいいと言うような話を言われたんですか?
― そうですね、やっぱり、ばたばたしてるし、辛いしということで、少しでも何か良くなれば、こちらの方から連絡しますので、電話はもういいですか、という話で、その時に改めて、ああもう、これ以上は、お電話をすることもしてはいけないなという風に、改めてその時は思いました。
(弁)それから、5月12日に事故の現場で、あなたや被害者の方、ご家族が立ち会って実況見分がありましたね、まず、その4月6日の時から5月12日の実況見分の時までの間ま連絡をとってはいないんですか?
― はい、していません。
(弁)で、5月12日の実況見分の場所にはですね、あなたは今回の事故を起こした時と同じ車で行ったのですか?
― はい、行ってしまいました。
(弁)その車を見たらね、被害者の方、ご家族が、どんな気持ちになるかということは考えなかったんですか?
― まあ、それは私の配慮不足だったと思います、そこには配慮が足らなかったと思います。
(弁)なんか、車で行かなければいけない理由があったのですか?
― 現場検証の後、警察署の方で、また改めて事情聴取がありましたので、現場検証が終了次第すぐ、警察署に向かわないといけないという想いだけで、まあ、それならば、車で行っておかないといけないのかなぐらいの想いだったと思います。
(弁)それ以上の被害者の方達への配慮ってのは思い浮かばなかったのですか?
― そこに配慮がなかったのは、大変申し訳なかったと思っています。
(弁)それが、この日の実況見分の現場で、被害者本人やご家族に対して直接謝罪をしたということはなかったのですか?
― 私が当日現場に到着した時には、A子さん側の実況見分は始まっておりまして、始まっていましたので・・
(弁)じゃましてはいけないと?
― そう、最初はそのように思いました。
(弁)じゃあその、被害者の立ち会っている見分が終わった後はどうなったんですか?
― A子さんには、初めてお会いするわけですし、普通ならば、当事者としてすぐにでもご本人さまに謝罪するべきなんですけれども、ご両親さまのご意向で、何かあれば、少し、少しどこかに余裕が出来れば、まあ、こちらから連絡はしますのでといったご意向もありましたし、それは控えるべきだとも思いましたし、今辛い実況見分を終えられているすぐ後で、私が簡単に近寄って、ちょっといいですかとか、そういったようなことは、ご両親さんもですが、A子さんには耐えがたい時間じゃないのかなと思いましたので、近寄るべきではないというふうには、その時は逆に堅く思っていました。
(弁)じゃ、その時はそう考えて、直接謝ることはしなかったと?
― はい、その全てが勝手なことだな、そういう風にご両親さまがおっしゃっておられるのに、まあ、ずけずけといいますか、なかなか出来ないという風には思いました。
(弁)それであの、実況見分の時にね、現場であなたが警察官に対して、頭を打っておかしくなっている人の言う事を信用するのかというような趣旨の事を言ったという話も出てくるんですが、こういう言葉を言ったことはありますか?
― それは言っていません。
(弁)それは言っていないと、これは言っていないと言えるんですね?
― 私が起こした事故で大きな怪我を負って辛い想いをされているのというのに、そのような言葉を言っていません。
(弁)それから5月12日の実況見分が終わってから後は、被害者の方、ご家族と連絡はとったんですか?
― 6月30日に近所のスーパーに、ご両親さまが、その日の事故の目撃者を捜される、ちらしを、貼っておられたのに気がつきまして、まあ、正直、びっくりしまして、その日に、夜の10時頃だったと思いますが、お電話はしました。
(弁)今びっくりしてとおっしゃったけれども、どういうつもりで電話したんですか?
― まあ、一番は、まあ私も子供がおりまして、スーパーは学区内でもありまして、単純にそのちらしを、見れば、わが子が、誹謗中傷といいますか、好奇な目にさらされはしないかとか、まあ、少し感情的になって、まあ、びっくりしたこともありますし、どういったことでしょうといったような形で、お電話しました。
(弁)じゃあまあ、貼り紙がなされた事情を聞こうと思ってお電話されたんですか?で、その6月30日の電話の時にね、うん、私も被害者だと、いうような発言をしたことはありますか?
― それはしました。
(弁)それはしたのはそれでいいんですね?
― はい。
(弁)それはどういう意味でこういう風に言ったんですか?
― これも、後から、自分の保険会社の担当の方からの説明で、認識を持ったんですが、そもそもが、自分の認識不足な点から、交通事故を起こせば、その、双方への、双方の責任分もあるのではないでしょうかといったような、認識間違いといいますか、認識不足といいますか、そのあたりから、交通事故を起こした場合、まあ、私が加害者といいますか、当然、A子さんが加害者というんじゃありませんけど、その責任部分の所をちょっと混同して考えておりまして、そのような発言をしました、後から、自分の保険の担当の方に、物の考え方を聞いた時に、担当者からは、このような大きな事故を起こせば、あなたは、加害者なんですと、責任どうこうじゃなく、まあ、考え方とした時には、こういった事故はあなたさんが加害者ですと、聞いて初めて知りました。
(弁)交通事故で、民事の損害賠償の話になると、過失割合の話があって、100:0はそんなになくて、どっちかもちょっとは悪いみたいな話にはなりますけど、今あなたが言った私も被害者だっていう話の責任っていうのは、そういう意味ですか?
― はい、混同しておりました。
(弁)あなたの今の話だと、保険会社の方から説明を聞くまでね、自分は加害者だっていう認識がなかったっていう意味になっちゃうじゃないですか?
― こういった事故の時には、私は加害者であるといったような、点においては、認識不足だったと思います。
(弁)交通事故において、加害者、被害者というような言葉の意味がよく判っていなかったんじゃないですか?
― 認識不足ということは、そういうことになるのであろうと思います。
(弁)あなたが今、自分は悪くないと思っていますか?
― それは、思っていません、運転手である限り。
(弁)さっきの私も被害者だっていう発言は、民事の過失割合の話を混同したというんでいいんですね。
― はい。
(弁)で、貼り紙を見て6月30日に電話したと言う事ですね、今振り返って見てその時の自分の行動をどう思いますか?
― まあ、確認をしたいことですとか、お話を聞きたいことは、その時には、A子さんの、弁護士の方を通じて聞くゆう話はちゃんと頂いてましたので、そのような方向でお話を伺うべきだったと、反省しております。
(弁)交通事故の被害者の方が、事故の目撃者を捜すということは、別に悪いことでもなんでもないということは、理解できますか?
― 今は理解しております。
(弁)この6月30日の時は、そこまで頭が至らなかったんですか?
― 感情的になった部分が先だったと思いますが、やはり、あとからは、当然のことと理解しました。
(弁)今はもう、失敗だと思っていますか?
― はい、思っています。
(弁)次に事故のあとのことを少しお聞きします。
今回の事故の時に勤めていた会社はどちらですか?
― ○○株式会社です。
(弁)仕事内容はどういったものですか?
― 荷物の集配業務でした。
(弁)車で荷物を運んで届ける仕事ですかね?
― はい。
(弁)月収はどのくらいありました?
― 20万くらいです。
(弁)この事故を起こした後も○○に勤め続けたんですか?
― いえ、事故後、すぐに自宅待機になりまして、自宅の方で自分がしなければならないことをしなさいと言ったような事で、自宅待機でおりました。
(弁)それは事実上の謹慎みたいなものですか?
― そうであったかな、と、今は思います。
(弁)自宅待機の後は結局どうなったのですか?
― 自宅待機も有給休暇を消化しながらのものでしたけれども、ちょうどし終わり、4月には退職しました。
(弁)どうして退職することになったのですか?
― まあ、運転職であるものが、車の運転で事故を起こし、相手の方に重大な怪我を負わせるような者は、やはり、このまま仕事を続けるのも難しい、そういったことで、私もそこは納得しましたし、退職させて頂きました。
(弁)○○には何年くらい勤めておられたんですか?
― 10年間ですね。
(弁)愛着のようなものもあったんですか?
― ありました。
(弁)退職後はどうやって暮らしているんですか?
― 雇用保険と、幸い妻も働いておりますので、また、貯蓄を切り崩しながらといったところで、生活しております。
(弁)今日現在もまだ無職ということですか?
― はい。
(弁)お子さんは何人いらっしゃいますか?
― 小学5年生の子供と小学4年生の子供がおります。
(弁)奥さんと4人暮らしですか?
― はい。
(弁)今回の事故の後もですね、この事故の時に乗っていた車には乗っているんですか?
― はい、乗っております。
(弁)それは生活していくにあたって、どうしても車が必要なんですか?
― はい、今後、職に就けば通勤等で使用するぶんもあるでしょうし、まあ、子供たちの行事となれば、私が車を使用し、数名の子供の搬送などもあり、どうしても生活には必要という部分がありまして。
(弁)ちなみに今日はどうやってここまで来たんですか?
― 今日は妻の車で送ってもらいました。
(弁)最後にもう一回、繰り返しになるかもしれませんがお聞きしますけど、被害者の方がどんな怪我を負って、後遺症っていうことは判っていますか?
― はい、判っています。
(弁)どんな怪我を、後遺症を負っているか言って見てください。
― はい、まず、脳の方に重大な怪我を負われておるのに、左側の上下肢、それから右足にも後遺症を負われ、言葉も不十分なことにあっている、記憶も不確かな所があると、お聞きしております。
(弁)A子さんがどんな夢を持たれていたかは聞いておられますか?
― 看護師として勉強され、後には看護師として働かれる夢を持っておられたと聞きました。
(弁)今回の事故のために、夢の実現が難しくなってしまったようですけれども、その点についてはどう思っていますか?
― 私は夢を奪ってしまった、将来を奪ってしまった、重大な事故を起こしてしまったという風に。
(弁)謝罪文を書いたけれども受取って頂くことは出来ませんでしたね。
― はい。
(弁)受け取りを拒否されたことについて、どう思いましたか?
― ご両親さんの環境の前では、当然のことだと思います。
(弁)拒否されても謝罪させて頂きたいという気持ちに変わりありませんか?
― 変わりありません。
(弁)事故後ちょうど1年経ってますけれども、この1年どんなことを考えて毎日過ごして来ましたか?
― A子さんに対して、ご家族のみなさまに対して、ほんとに申し訳御座いません、それから、やはり、同年代の方、若い女性を見れば、A子さんの事を思い出しますし、まあ、あの事故さえなければ、A子さんもこうして元気に活発に過ごされるのにといったことは、いつも、つながるといいますか、後悔といいますか、ほんとにごめんなさい、A子さんごめんなさいという想いです。
(被告弁護人による被告人質問終了)
実録 交通事故刑事裁判 第2回公判パート2につづく