加害者の対応で変わる被害者の心情

南国気分

もう何年か前の話しらしい。

事故の加害者がかなり非常識人だったらしく、精神的に疲れ、誰にも言えない事が沢山あったのだと。

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B子の子供が交通事故にあった話。

B子は、ある日の早朝にかかった電話で事故の知らせを受けた。

子供は、自転車に乗っていて横断歩道で車にひかれ、意識不明の重体で総合病院へ運ばれた。

駆けつけた時には、人工呼吸器につながれていて、我が子にすがって泣いたらしい。

B子は、医療機関で働いていたので、子供のCTなど見せてもらい、医者からの説明を受けるだけで、きっと、その子供が息を吹き返しても、この先どのような人生を歩むようになるかがわかっていたのだろう。

そんな将来のことをぼんやりと考えながら、必死に看病したという。

心中お察ししていますパフォーマンスの裏側

事故から1ヶ月の間、加害者と保険屋から交互に「今日はどんな状態ですか?」と、毎日毎日、電話がかかってきた。

相手は、一度電話に出るとなかなか切ろうとしない。

心象をよくするためだろうが、同じ話を加害者と保険屋と2人にしないといけないし、保険屋はICUにいる時でも示談の話を始めるので、時期尚早で相当参ったみたいだ。

保険屋からの、

「心中お察ししています。怪我の状態を案じています。」

という電話の裏で、事故現場の近くにあった保険屋の代理店の者を目撃者にしたて、

「事故は自転車が突っ込んできて起こった」

と、警察に証言していた。

しかし、そこは警察も優秀で保険屋の代理店であることを調べたらしく、彼らのたくらみは未遂に終わった。

交通事故の真の目撃者探し

B子は、そんな事があったので、事故当時の様子が知りたいと、事故現場やその近所にお願いして貼り紙をして目撃者を募ったら、その日の深夜に、目撃者ではなく加害者から電話がかかり修羅場になったらしい。

B子が、加害者からの電話に出ると、

「おたくが被害者なんですか?」

「事故ってお互い様ですよね~」

「どっちが被害者とかあるんですか?」

「私にも子供がいるんです。事故の事知ってるんですよ」

「小学校の野球監督してるから、子供たちみんな私の事知ってるんですよ」

「私の車も早く直してもらわないと」

とか、加害者に怒鳴られたんだって。

でも、そうやって貼り紙をして調べて行くうちに、事故時の様子も少しだけわかったみたい。

加害者は、事故を起こした後、警察にも救急車にも電話せず、「事故で会社へいけません」と、ちゃっかり自分の会社には電話をしていた。

それを見かねた周囲の人が、警察、救急車を呼んでくれた事が発覚。

今からも頑張って運転します宣言

重症交通事故で刑事裁判になることは少ないらしいけど、刑事裁判まで行ったのは、やっぱりこの加害者が醜すぎだったってことだよね。

刑事裁判の中でも、

「これからも運転は続けますか?」

と裁判長に聞かれ、

「頑張って、今からも運転します」

って運転宣言まで飛び出た。

これには裁判長が、

「あなたは、被害者に怪我を負わせただけでなく、精神的にも追い込み、何度も被害者およびその家族を傷つけたことわかってますか?」

と、めずらしく説教していたらしい。

裁判長が被告を諭す、これは異例のことなのだそうだ。

そして、B子が、最後まで加害者の家族は、誰一人出てこなかったよと言っていた。

私なら、主人が事故したら一緒に頭さげに行くし、「2度と運転させません」とか言うけどね。

でも、事故直後も事故を起こした車を運転して病院に来たらしいし、よほどおかしい人なんだと思うと言っていた。

B子はもうあきれて、まわりまわって、きっとその人にバチがあたると思うようにしてるんだって。

重症事故でも略式裁判で終わることがほとんど

どれだけの重症事故でも、「普通は初犯なら略式裁判で罰金となる」と検事さんが言っていたらしい。

刑事裁判では、禁固1年6か月の執行猶予4年付きの判決。

禁固1年6か月だと執行猶予は3年らしいので、少し重い判決みたいだね。

B子の話を聞いてて勉強になったのは、

刑事裁判になっても、

「口だけで反省しているようなことを言い」

「任意保険で弁償します」

と言えば、被害者を罵倒しようが、最悪で執行猶予ってことかな。

今日の学び

「執行猶予期間が過ぎれば加害者は事故をリセット、障害が残る被害者は人生がリセット」

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