とある市民病院に勤務していたころの話
看護婦と呼ばれていた時代は、まだハラスメントなどという言葉は無く、職場でのイジメが当たり前に行われていた。
看護師になりたての頃は、仕事覚えるのが必死で、怒られるのは自分の出来が悪いせいだと思って頑張っていた。
数年経って仕事に慣れてきた頃には、ほんとにドラマの中のようなドロドロした世界がある事を知ってしまった。
同じ病棟で、20代と30代のふたりが同じ年に結婚する事態にでもなれば、
師長が、
「主任から20代の人には、子供は作らないように!!」
「30代の人が先に子供産んで産休明けてから子作りしてね〜、解るわよね〜」
と、毎日言う。
子供が病気になっても、仕事を休めば嫌味、悪口、陰口のオンパレード‼︎
「私も子供を産んだけど育てたのは私の親だから、子供、子供って休まれても困る」
「運動会で休み希望するなら夜勤明けにしてやる!」
「学校の行事なんて出れない勤務にしちゃえ!」
妊婦の看護師には、
「産むのは自由だけど、復帰の後、子供預ける所確保して、子供が病気でも仕事して職場に迷惑かけないでよ!」
といい続ける。
主任や師長に成り上がっている人は、
「自分をよく見せる為に自分よりも下の者を口先だけで使い、自分が頑張っていると上司にアピールして同期を蹴落とす」
ことを実践してきた人ばかりだ。サラリーマンの社会でも同様のことが言えると思う。
このような人種に普通に頑張っている人が精神的に追い込まれ、ストレス障害を引き起こして退職に追い込まれる。何人かは病院の屋上から飛んでしまった。
現代はハラスメントに敏感な世の中になったが、病院に努める看護師に聞くと、今も依然としてハラスメントは蔓延している。
病院のロビーでは、患者様の苦しみや痛みを理解してなどのスローガンが掲げてあっても、職員の間では思いやりなんてものはない。
このような環境の中で本当に患者のことを考えてくれる優しい看護師さんがいったい何人いるのだろうか。
まとめ
「人はそれぞれ価値観が違うものだ、価値観が違う人に自分の人生を狂わされてはならない」