PTA は脱退することができる任意の団体である

PTA

PTA(Parent-Teacher Association)は、学校に在籍する親と先生による「任意加入団体」だ。表向きは会員の自由な意思により自主的に運営され、ボランティア及び会費等で運営している。PTAは任意の団体で加入することも脱退することもできる組織である。

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PTAを脱退できることを知らない人は多い

しかし、PTAの実情は「強制加入団体」である。子供が入学すると、PTAに入会するかどうかの意思確認は行われないまま入会させられ、会費は教材費と合わせて自動的に引き落としされることになる。

PTAが入退会自由な組織であることはあまり知られていないし、PTAの役員決めの際には全員加入が当たり前の雰囲気である。

任意加入であると周知しているPTAが少なく、退会の規定がないPTAがほとんどであるが、退会の申し入れは、PTA会長や学校長に行えば良い。

PTA役員の選出

今年も4月を新入生を迎え、次年度のPTA役員や委員を選ぶ季節がやってきた。

入学式の後は保護者会が行われ、「任意加入団体」であることの説明などはないまま、突然役員の選出がはじまる。

在学中に1度は役員をしなければならない

「子供が在学中に一度は役員をしなければならない」といったルールにより、その場で「じゃんけん」「くじ引き」「ポイント制」「全員参加」「推薦」など、各学校ごとに独自の選出ルールにより新年度の役員が選出される。

役員の選出では共働きなど個人の都合が考慮されることはない。ボランティアの名を語った大人同士の雑用の押し付け合いだ。

前役員の威圧的な態度と「忙しいのはみんな同じだから」の一言で勝手に決められてゆく。しかし、経験上実際にPTAの中心になっている方は時間が自由に使える専業主婦であることが多い。

この役職決めの保護者会に参加しなければ「欠席裁判」になってしまう。

PTAの活動内容

プールの監視活動

プール監視活動に参加したことがある。1時間のプール利用で、受付に4人、プールの角に2人づつで計8名、学生のボランティア2名の14人であった。午前と午後があるので28人が必要になる。1日のプール利用で1クラス分のPTAが招集される。

学生ボランティアは水着だが、親は普段着である。ましてや救命の講習などを受けているわけではない。15Mプールで水深1m、こんなにボランティアの数が必要なのだろうか。

祭りのパトロール

祭りのパトロールを割り当てられることがある。住んでいる地域の祭りならまだよいが、市の祭りで全国からいろんな人が集まる祭りである。

パトロールするにあたって、同じ学校の中学生についての情報、顔、学年、クラスなども全くわからない。そのような状態で大人数人でパトロールすることになる。当然、歩き回っても誰が誰かわからないので、むやみに注意することもできずパトロールしただけで終わる。

先日、警視庁が振り込め詐欺の受け子役の女性を20代の女と思って映像を公開するも中学生であることがわかり、何故成人と判断したのかについて議論を呼んでいる。

警視庁は、「化粧をしていたからわからなかった」と発表したが、祭りのパトロールも同様で化粧をしていたら中学生なのか成人なのかわからない。

校内巡視

授業中に学校の校内を何人かで巡視することが何の役に立つのだろうか。

校内で隠れて煙草を吸っている生徒を見つけるためか、悪いことをしないように目を光らせているよという合図なのか。

あげくは親が授業を覗き込み、「○○君は良く目が合うね」などと言っているボランティアがいたが、それだけでも授業の邪魔になっているのではないだろうか。

朝の挨拶運動

朝の挨拶運動が始まる時間は早い。子供たちの登校が始まる前から正門に集合しなければならないが、その時間帯に子供は家にいてご飯を食べ学校に行く準備をしている。

朝の挨拶運動があると、自分の子供に朝ごはんの準備をして送り出すこともできない。そんな強制ボランティアは必要なのだろうか。ボランティアの名の通り、自分たちのことができて余裕がある人がすることが本来の姿ではないだろうか。

校舎の清掃、草刈り

学校は税金で賄われている。学校の用務員は必ずいる。それに加えて、校舎の清掃、草刈りは業者に委託すれば良いと思う。日々の掃除は生徒主体で行われているはずである。

PTAの存在意義とは

PTAの活動は、「健全育成に関する勉強会」「生徒の様子を地域に伝える広報誌の制作」「バザーなどの運営」「夜回りパトロール」「朝の挨拶運動」「校内巡視」「校舎の清掃、草刈り」など子どもを守るための活動が行われている。

これらの活動を行うために、PTA役員がPTAメンバーの予定は聞かずに活動の日時や担当グループの割り当てを行う。仕事を持つPTAメンバーは休みを取っての参加を迫られる。

かつての時代は専業主婦がほとんどであったため活動に参加できていた。しかし今は共働きが多い時代である。実際のところ参加者が少ないのが現状ではないだろうか。だからPTA役員は参加者が少ないことを見越して、ボランティアと称する活動に割り当てる人数を多くする。

「仕事の都合」などという理由は取り合ってもらえない。参加しなければ「何故来ていないのか」、「やってもらわないと困ります」と怒りの電話がかかってくる。PTA役員からの連絡はすべて命令口調である。

このようなPTAの存在意義は何なのだろう。現在の形でPTAが存在することは時代に伴っていないのではないだろうか。

PTA会長が関わる事件から考えること

いじめや非行の問題を抱える学校は親や地域との連携を必要としている。教師だけでは静止することができないのが実情だ。しかし、その地域の人や子供を守る組織であるPTA会長が関わる事件が続いている。

先日、埼玉県熊谷市で非行や問題行動を起こす生徒のリストを作成して配布しSNSにアップされて問題になった中学校がある。リストの作成目的は、「非行防止に向けた学校と地域の連携」であり、自治会長、民生委員、PTA会長、市教委職員、警察署員などが出席していた。

そのようなリストはどこの学校にも存在するであろうと思うし、市教委職員や警察署員が出席していることから非行防止への取り組みが急を要するものだったのではないかと思う。

問題はそれらの情報を、立場を考えない共有してはならない者に与えたことであり、SNSに流出させた人物に情報を渡した者こそが非難されるべきである。この件の場合は、自治会長、民生委員、PTA会長の中の誰かだと思われる。

また、千葉県松戸市ではPTA会長が登校中の女児を殺害する事件が起きている。子供を守る旗振り役であるはずのPTA会長がこのような事件を起こすことはあり得ないことだ。

しかし、PTA役員は相応しい人がなるのではなくボランティア団体の中でくじ引きで選出された人たちである。このようなモラルが低い人が役員になり、表面上では子供を守るボランティア活動をするPTAに限界を感じる。

子供を守るためには地域やPTAで学校に関わるのではなく、それぞれの親が率先して関わらなければならない。

 ボランティアよりいじめや非行の問題

PTAが親と先生が参加する組織であるならば、ボランティア活動より学校の中で起こっているいじめや非行などの諸問題について取り組むべきではないだろうか。

しかし個人情報保護によりPTAが生徒個々の問題に介入することは考えられない。もし介入したとしても、あくまでPTAは第三者であり諸問題を解決できるような立場ではない。

私はいじめや子供たちの問題行動を聞くたびに学校長と直接話をして解決するように努めている。その学校との関りの中では多くの情報を提供するようにしており、PTAの存在や必要性を感じることはないし、ボランティア活動よりは有意義であると思う。

 PTAを脱退する

時代は変わっている、戦後からあるPTAという組織を根本的に見直す時代になっている。

PTAを脱退する旨を校長に申し入れを行った。

校長には、

「これまでみたいに学校と関わって頂けないのですか」

と聞かれたが、

「これまでと同様、学校と協力してよりよい学校を作り上げる気持ちでお手伝いさせて頂きます。私たちにとってPTAは学校と関わることに今までも関係なかったし、これからも関係がないだけです。意味がない役員やボランティアを強制されることしかなく、私が見ている生徒の現状を解決することに繋がらないことで必要性を感じないのです。ボランティア以前に生徒が安心して学業に取り組むために親が考えないといけないことは多々あります。」

と答え、

「ありがとうございます。これまでどおり学校と関わって頂けるのであれば問題ありません」

と受入れられた。

親が学校にボランティアとして出来ることは、プール当番や、小石ひろいや、挨拶運動ではないと思う。

自分の子供たちをいじめや非行をさせないように見守り、ある時は行政に働きかけて解決にあたるなど、親でなければできないことは他に沢山あるはずだ。

来年からPTA任意団体を脱退し、独自に学校と共に生徒を見守って行こうと思う。

今日の学び

「時代は変わっている、本当はPTAのあり方も変えていかないといけないことをみんな気がついている。」

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