日本大学のアメフト問題で考える水泳コーチのパワハラ問題

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南国気分

今、世間は日本大学アメリカンフットボール部の問題で揺れている。

水泳クラブでもパワハラがあるが、大学生でも追い込まれるのだから小中高生は余計に何も言えず精神的に追い込まれることになる。

パワハラを選手が受け止めてはいけない

本来、指導者が間違たことを言ったのであればそれに立ち向かう勇気が必要だ。指導者を恐れて精神的に追い詰められ、言いなりになるような事態になってはいけなかった。

日本大学の監督やコーチは旧時代の悪しき指導から抜け出せない哀れな人たちであると思う。

日本大学の事件では最悪の事態を招いてしまったが、日本大学選手のその後の誠実な行動には若者の真実の隠ぺいに対抗するパワーを感じた。他の部員たちの同様な気持ちであろう。

「選手が精神的に追い詰められる指導ではいけない。選手が自由に発言してコーチと対等に意見が交わせる、そんなスポーツ界にして欲しいものだ。」

ハラスメントという定義がなかった古い時代の指導者はよく問題を起こす。

世代交代して後進に道を譲るべきである。

それは水泳の世界においても同様であると思う。

コーチに理不尽なことを言われた時には立ち向え

水泳クラブの練習では理不尽なことで旧時代のコーチに怒られることが多い。

だが、息子は理不尽なことを言われた時は黙っていない。

バタフライばかり練習する選手

みんながクロールを練習している時もメドレーを練習している時も、ひとりだけバタフライで泳いでいる選手がいる。それもコースの右側寄りではなく真ん中に近いところで泳ぐのだ。

その時はクロールのパドル練習だったが、バタフライで泳ぐ選手のパドルの先がクロールの選手の頭をかすめてゆく。

危ないな。今日は変な感じがする、そのうちぶつかるぞ。

と思って見ていたところ、案の定、バタフライの選手とクロールの選手の手がぶつかりパドルが飛んで行く。

それから3回ほど同じ場面に遭遇した。

お前が悪いんだ

コーチはクロールの選手に、

こら!ちゃんと前を見て考えて泳げ!ぶつからないように考えながら泳げ!それもできんのか!

と怒鳴るがバラフライの選手には何も言わない。

クロールの選手は、

バタフライの方が前が見えているのだから気をつけるべきだ。クロールで泳いでいる方は見えないから気をつけることはできない。クロールではちゃんと右側に寄ってハイエルボーで泳いでいるのだから怒るのはバラフライの選手に対してであるべきだ。

とコーチに反論する。

そのクロールの選手は息子である。

「何事も物怖じせず、誰に対しても思ったことを堂々と言える大人になるように。これからの時代はそれが重要だ」と常々言い聞かせて育ててきた彼はコーチの前でも委縮しない。

当然コーチは選手に意見を言われたことが気に入らない。

誰に向かってものを言ってるんだ!

でも、息子はそんな理不尽なことを言われて引き下がらない。

コーチにです!

案の定、コーチは逆上する。

コーチに向かってその口の利き方は何だ!喧嘩を売ってるのか!殴るぞ!

子供は笑いを浮かべて穏やかに答える。

殴るのはいけません。殴ってはいけません。殴ると刑事事件になりますよ。

・・・

あくまで冷静な息子の勝利だった。

でも、コーチが快く思っているはずがない。その後の練習で、事あるごとに子供に当たり出す。

過去に同じ状況で6針縫う怪我を負わせる

こうなれば私もコーチと話をするしかない。

狭いコースコースでみんながクロールで泳いでいるあの状況で1人だけバタフライをするのは無理があるでしょう。
クロールしている方は避けれないと思いますよ。バタフライの選手のコースを変えるとか出来ないのですか?

実は、あのバタフライの選手は同じような状況下でクロールの選手の額を切って6針縫う怪我を負わせたことがあります。
気をつけるようには言っているんですが、私がこの水泳クラブに来た時には既にいた選手なので私から強く言えないのです。

その選手とはそんな関係性なのですか?それで息子があんな怒られ方をされないといけないんですか?
息子にはコーチであろうとも大人であろうとも、人から理不尽なことを言われたときは自分の意見を堂々と言いなさいと言って育ててきました。
お互いの意見を聞き話し合う中で信頼関係が生まれてくると思います。
それが気に入らないからといって「殴るぞ!」はいけませんね。
パワハラであることを認識してください。

今までコーチをやってきて、あの年であんなに理論整然と言える選手は初めてでびっくりしました。殴るぞと言ったことは反省しています。
でも笑いながら「殴ってはいけません」と言われたのでその後は余計に感情的になってしまいました。

我が家の方針で理不尽なことに耐えることは教えていません。
これからの時代は外人のように自己主張が出来ないと生きてゆけませんから。
そして何かあった時はどのような対処をすれば良いのかを彼は知っているのでそんなことくらいでビビりませんよ。

プールの中は密室である

毎日の練習の中でいろいろなことが起こっているがプールの中に入れば密室である。

いくら観覧席で見ていてもコーチが何を言っているのかは聞こえない。

でも、その状況を親が見ていればコーチも観念するしかないだろう、見ていなければ状況の操作はコーチが簡単に出来て、いつの間にか自分の子供が悪いことにされてしまう。

コーチに反抗すると「泳がなくていい帰れ!」とプールを上がらせて帰らせるコーチもいる。

そんな事例は沢山見てきた。

水泳クラブに子供だけで行かせている家庭も多いが、子供がどのような指導を受けているのかを親が頻繁に観覧することが子供を守る唯一の手段である。

まとめ

「スパルタ指導は昭和の時代の悪しき慣習である。」

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