水泳選手の能力を伸ばして自己ベストを更新する方法

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南国気分

全てのコーチが早い選手を育てたい、ベストを更新させたいと思うのは当たり前のことだ。

自身で泳ぎこむことである程度までベストを更新することができるが、全国レベルになると確かなコーチ力が必要になってくる。

コーチには早い選手を育てた実績がある良いコーチといくら努力しても選手が育たないコーチの2通りのコーチがいるのも事実である。

この違いはどこにあるのだろうか。

だが、これには正道はなく一口では語ることはできない。今からもこれからもそれを捜し求めていくしかない。

自己ベストを更新する方法をコーチと選手の目線で考えてみる。

コーチ目線で選手の能力を伸ばす方法

選手はコーチを信頼しているか?

選手がコーチを信頼していないのなら、速くなるわけがない。

コーチが伝えたいことをしっかりと伝え、選手がその意図を理解することで信頼が生まれてくる。しかし、コーチが説明下手だったり、選手にコーチが意図する本当の内容が伝わっていないことが多い。

選手が水泳の理論を自身で学習し理解でき、それがコーチの言うことと重ね合わせて考えることができる中学生以上でないと信頼関係は生まれてこないかもしれない。

コーチは自分の指導方法に自信があるか?

いろいろな指導法がありそれぞれに良い所がある。

ひとつの指導方法にこだわらず柔軟に考え、みんなで同じことをするだけではなく、個々の特性に合わせてどのような指導をするべきかということも考えてゆかないと速い選手は育たないだろう。

目的のある指導計画を立てているか?

その日にその日の指導メニューを決めているようでは選手は何もわからない。

それぞれの時期に何をするのか、年間、月間、週間で計画を立てる必要がある。

クラブの選手がみんなで行うメニューだけではなく、早い選手を育てたいのであれば、個別の選手に対するメニューも必要になるだろう。

年間、月間、週間のメニューは、選手の成長度合いや不測の事態において適時見直しも必要だ。

メニューで早く泳げるようになるのではない、水の抵抗が無い理想の泳ぎを追求することが早く泳げる方法である。あくまでもメニューはそれの反復練習だ。

選手がコーチのやろうとしている事を理解しているか?

その日にその日のメニューをただ泳がせていても早い選手は育たないだろう。

メニューに追われて練習を終える時期も必要だと思うが、メニュー5割、選手の泳ぎへの直接アプローチ5割だと思う。

選手自身に理想のフォームで泳ぐために目的を持たせて泳がせないといけない。

そのためには、選手も指導計画を理解できていないといけない。また、指導計画の中には選手の想いを入れることも大事だと思う。

選手自身、自分は何が足りないのか理解できているはずだ。しかし、それを日々のメニューの中でクリアすることは難しいのが実情だ。

飴とムチを上手に使い分けているか?

大声で喝を入れ、「遅い」「なぜ練習を休んだ」「根性で泳げ」などと厳しいだけの指導は時代遅れだろう。

また、練習時間中に一言も助言せず選手のペースでだらだら泳がせていることも無駄だ。

良い泳ぎをした時には、それを伸ばすように選手をほめて教えているだろうか。

選手の意欲は、コーチの接し方によって、簡単にそぐことも向上させることもできる。

選手目線で自分を伸ばす方法

己を知っているか?

己の弱点を細かく知っているだろうか。また、自分の泳ぎを客観的にも見ているだろうか。

己の弱点をひとつずつ克服することを常に考えて常に練習に取り組んでいるだろうか。

基本に戻っているか?

無駄のない理想的な泳ぎは、ストリームラインを基本にした綺麗なフォームにより作られる。

独自のくせが身についていないだろうか。

フォームを意識してゆっくり泳げても、早く泳げばフォームが崩れるのでは意味がない。

練習は大会と思え、大会は練習と思えを実践しているか?

練習で実力を発揮できないのであれば、大会で練習以上の泳ぎができるわけがない。

練習と思って取り組んでいないだろうか。

指摘された内容はすぐに調整しているか?

何度同じ指摘をされてもなかなか直らない。これはよく見る光景だが一番難しいところだ。

しかし、一流選手になるには指摘されたことをすぐに修正できるようでなくてはいけない。

これには自分の頭でしっかり理解でき、イメージ出来なければ改善できない。

いくらコーチから指摘されようが、自分で違いがちゃんと認識できない限り改善されることはないのだ。

ビデオチェックなどをして現状の悪い点を意識しよう。

オリンピック選手の泳ぎを研究しているか?

オリンピックに出場している一流選手の泳ぎを研究してみよう。

水上の動きや水中の動きをしっかりとチェックしよう。

その泳ぎとかけ離れているのであれば、まだまだ改善できる要素があるということ。

すなわち早くなれるということだ。

水中ビデオチェックで自身をチェックしているか?

早く泳ぐには、水上の動きより、水中の動きが一番大切である。

選手コースになると、水泳クラブではコーチは水上からしか見てくれないだろう。

また、ビデオを親御さんが撮ってくれているかもしれないが、水上ばかりでは意味がない。

最近では、簡単に水中撮影できるハンディビデオがある。

水中の動きを動画で撮影し、スローで再生してみると意外な弱点に気が付くことがある。

一番おすすめの方法である。

まとめ

「水中ビデオは素人でも撮れる、時代のツールを利用しない手はない。」

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