水泳選手という1人の人間の成長を考えたコーチング

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南国気分

子供がとある水泳クラブの選手コースに移籍して1年が経つが、コーチの指導に疑問を感じることが多くなってきた。

実際のところ、コーチの指導方法が合わないのかもしれない。

将来への不安

初めてこのクラブに体験に行った時、

この子はフォームにくせがなくて綺麗だ、体も大きいし必ず全国大会に行ける。長年コーチをやっていてやっと巡り合うことができた。

と熱く語られた。

結果、移籍することになったが、このコーチの言葉を信じてこのクラブに移籍したのではない。

ただ単に、1コースあたりの人数が少なくてしっかりと泳げそうだから選んだのだった。

今後も水泳を続けさせるつもりだか、水泳人生を歩み続けられるかわからない中でコーチの言葉に踊らされることはできない。

まだ本業は学校の勉強であり、家庭の用事、親の仕事の都合などいろいろな要因の中で水泳に取り組んでゆかないといけないし、いつか見切りをつけなければならない時期が来るかもしれない。

100%達成できない者は0%と等しい

このコーチの育成方法は練習メニューが全てだ。

だが年間・月間・週間の計画があってのことだと思うのだが、選手は当日のメニューしか知らされることはなく、日々の練習を通してコーチが何をどうしてゆきたいのかすらも判らない。

コーチは選手が練習を1日でも休むことが一番の不満である。自分が組み立てた計画を100%実行しないことは0%と同じなのである。一日でも練習を休めば、まるでパズルのピースを全てなくしてしまったような喪失感を選手に与える。

この度、祖父母が歳をとり介護が必要となった。

他人に見てもらうのはイヤ!入院もイヤ!施設なんて絶対にイヤ‼︎

自宅から離れたくないらしく、仕方なく在宅介護の道を歩むことになる。

土曜日、日曜日は学校が休みで子供も祖父母宅に行けるため、コーチに事情を説明して、

とうぶん土曜日の練習を休みます。

と話したところ、すごく怒った顔でぶっきらぼうに答える。

取り戻せませんよ!それで良ければいいんじゃないんですか!

その言葉にあっけにとれらる私。

ほかの日に頑張って取り戻してください!

という言葉でも返ってくるものと思っていた。

学校の勉強、家庭の用事、仕事の都合などの様々な要因があっても、なんとか水泳クラブに通わせたいという気持ちでみんな頑張っている。

そして人が最期を迎えようとしている時期にこのコーチの言葉は胸に突き刺さった。

このコーチは自分の価値観の中でしか生きていない。選手を育てるということは、人として成長させることも忘れてはいけない。

コーチにとっては、家族に不幸があろうが不慮の事故に遭おうが急病にみまわれようがそんなことは関係ないのだ。

クラブに来ない=悪なのである。

個々の事情=悪なのである。

水泳に対する熱心さは感じるが、古い時代のコーチだと思う。

クラブが決めることは最優先すべし?

そーいえば夏合宿の時も同じことがあった。

夏合宿が決まったのは2週間前。

8月だったけど、私たち家族は前年から予約して家族旅行を予定していた。

当然、年間の水泳大会スケジュールを見て大会時期はさけるように計画したが、急遽決められた水泳クラブの合宿とかぶってしまい参加しなかったのだ。

旅行から帰って練習に参加した時、

練習を休んだから前の状態に戻ってしまっている!
自分の子供が水泳していた頃は旅行なんて行かなかった!

とまで言われる始末。

それぐらいすぐに取り戻せることだが、私たち家族の行動のありかたに文句を言い、全てに否定的なのだ。

かといって水泳クラブに行かなかった時も決してさぼっていた訳ではない。

何処に行っても泳げることを考えている。必ずプールがあるホテルに宿泊し、毎日フォームチェックや自主トレで2時間ほど過ごす。

私の見た目では、水泳クラブを休んだことで前の状態には戻っておらず、疲れがとれて良い泳ぎになっていたように見えた。

結局コーチにいろいろ言われた後の大会では自己ベストを更新することができた。そしてコーチは自分が言い放った言葉は忘れ、その時だけは何もなかったように上機嫌だ。

コーチとの溝は埋まらない

コーチの子供は旅行もいかず水泳一筋で過ごしたのだろうが、その結果オリンピック選手になった訳でもない。

私なりに思うことがある。

子供の内にいろんな経験をし、見て聞いて自分で何か感じて学んで行くのも大切なことだと思う私。

子供にはただ早く泳げるだけの無法者の選手ではなく、いろいろなことを体験して人として大きい選手になって欲しいと思っている。

コーチよ、先をあせらず長期戦でいこうじゃないか。

まとめ

「何年も練習を続けてきた体は少し休んだところで戻りはしない。選手自身の最高のパフォーマンスは体が覚えている。」

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