1週間の食費は1000円 節約生活のなりの果て

この記事は約3分で読めます。

南国気分

1週間の食費を1000円以上は使わないと決めている彼女は50歳。

買い物に出かける時は1000円だけを握りしめていくという。

人の様々な生き方と価値観

人はどのような生き方を選ぼうと別にいいと思う。

ただ、他人の迷惑にならなければの話。

彼女の目標は銀河鉄道999のメーテル。

「いやいや無理がありすぎるだろう?」

と思うが、他人の人生のことなので口に出したりはしない。

でも、50歳にもなるのだから、

「せめて目標が実在する人間だったらよかったのになぁ〜」

とは思ってしまう。

栄養失調であることが見た目にもわかる自称メーテルの体重は30kg前半。さすがに1週間1000円で充分な栄養が取れるものではない。

お昼は、毎月職場のみんなが出し合ったお金で買ったお菓子や、誰かのお土産のお菓子でお腹を満たす。昼ごはんがせんべい1枚とかは当たり前のことだ。

体を壊すような気がするが。まあ、独身で子供もいないし、人生それぞれだって思えばいい。でも、周りの人はその人の前でお昼ご飯を食べることが一番の苦痛だったという。

老後はハワイでの優雅な生活を夢見る

彼女は決してお金がないわけではない。収入も同世代の人よりはるかに多いが、老後のために貯金をしてハワイで豊かな老後を過ごす事を夢見ている。

気分はセレブ。

彼女の話によく出てくるハワイのMYコンドミニアムは、実は姉妹が勤めている会社の保養所のことだと周りのみんなは知っている。

ハワイに行くときは年老いた母親を連れていく。これは親孝行のためではなく、まだ歩ける母親を車椅子に乗せて連れまわることで飛行機で優先搭乗できたり、ショップで手厚く扱われることにステータスを感じるからなのだという。

ハワイでも節約生活だ。宿泊代が1人1日2000円のMYコンドミニアムに泊まり、少し離れたところにあるヒルトンホテルの中を散歩することで宿泊している気分に浸る。ホテルでの食事は高いので利用せず、滞在中はジャンクフードで過ごす徹底ぶり。

武士は食わねど高楊枝

「50を過ぎても自分はイケてる~」と思っている彼女の自慢は30代の恋人。

最近のニュースで「つなぎ融資の女王」が話題になっているが、歳が離れた若い男と付き合うことがステータスの時代なのだろうか。

ミニスカートにロングブーツでセーラームーンみたいな恰好をするのは彼の年齢に合わせるためかもしれない。

友人との食事では、今はやりの相席レストランを利用する。はたして彼女も「自称38歳のつなぎ融資の女王」と同じように自称年齢を持っているのだろうか。

彼氏とのデートでは高級料理をおごらせ、気分が悪くなりデート続行不可能になるまでお腹に入れる。食が細いのではなく日頃はせんべいで耐えしのいでいるのだ。

食費以外もお金をかけない生き方を徹底

生活でも極力お金を使わない。ネスプレッソのコーヒーマシン、カプセルコーヒー、携帯電話などお金がかかるものはすべて彼に買わせる買わせ上手。

どうしても必要なものは家電量販店のクレジットカードで買ってポイントを貯める。そして、家電量販店の「先着何名様~〇ポイントでトイレットペーパー交換」というイベントでは、朝早くから系列店に何回も足を運び大量のトイレットペーパーをゲットする。

これで10年間はトイレットペーパーを買ったことがないらしい。

ある意味節約が上手なのかもしれないが、1ヶ月の食費が4000円、1年間の食費が48000円、そんな生活を送っている人が周りにいたことにただ驚いてしまった。

そこまで切り詰めて生活したところでバラ色の老後が待っているのだろうか。きっと、人生を終えるまで1週間1000円生活を続けてゆくのかもしれない。

まとめ

「無理な節約の向こうにはきっとドライフラワーのような老後が待っているかもしれない。」